1910年創立の金物や雑貨を扱う瀧源商店が原点。戦後は建築・土木用金物の製作・販売を開始して、1950年、先代社長・瀧源秀昭が会社組織に改めた。取扱商品でなくても顧客の要望があればなんでも調達してきた。ないものは作ればいいと製品開発に乗り出して、1963年、「タキゲン製造」と社名を変更した。高度経済成長に入ってダイカスト製法を導入し鍵付きハンドルの量産化に成功した。普及の進んだ200番キーに代わって、2000年からTAKシリーズを開発。そのうち最もセキュリティの高い製品では11万8000通りの鍵違いがある。タキゲンが共同開発したEV充電課金システム「EV-Hook」では時間制で課金し、車両が放置されにくくした。10年前からEV向け設備に取り組んできたタキゲンは今回の開発では充電プラグのロック機能の他、LEDで使用状態を表示する機能が求められた。