パリ五輪開幕まであと10日。いよいよ来週金曜日、パリ五輪が開幕する。きょうのZIPARISは、2大会連続五輪出場のBMX・フリースタイルの中村輪夢を特集。先週木曜日のパリ五輪開幕の2週間前、中村輪夢を取材した。パリ五輪が迫ってきたが、中村輪夢は「まだ先だと思っていたのが、本当にあっという間だった。あと2週間、やれることをやりきっていきたい」と語った。一番の武器について、中村輪夢は「ハンドルを2周回したり3周回すコンボ技。コンボ、コンボなので、自分でやっていても忙しい。技を組み合わせるのが得意」と語った。取材した日の練習でも、自身が横に回転しながらハンドルを軸にバイクを回転させ、さらにハンドルも回すというコンボ技などを披露していた。2歳頃から競技を始めた中村輪夢は、2019年のW杯で日本男子初の表彰台に立つなど、10代で日本BMX界の第一人者として牽引してきた。金メダルが期待され、19歳で挑んだ東京五輪では5位に終わり、メダル獲得はならなかった。東京五輪について、中村輪夢は「（いつもと違う感覚が）ありましたね。フェンスに寄りかかっていて、“わー余裕”って見せながら“やばい緊張する”みたいな…。“やばい”と思ってしまったことが、もう負けていた」と語ったそれでも中村輪夢は「得点を待っている時点で無理とわかっていたので、“もう今回終わった。早く次のパリ来ないかな”と思っていた。負けず嫌いなので」と語った。おととしの世界選手権で世界最高レベルの新技を披露して日本人初の世界王者に輝き、パリ五輪への切符をつかみ取った。新技について、中村輪夢は「複雑な技。BMXをやっていても、“うっ！？”となるかもしれない、細かい複雑に技が組み込まれた複合技。“怖いし、やりたくない”と思っていたが、結果を出すためには新技が必要。（現在の成功率は）100％。誰もやらない技を決めて勝てるのが、一番気持ちいい」と語った。実際、どんな新技を披露するかは、本番当日までお楽しみ。中村輪夢が新技で狙うのは、パリ五輪での金メダル。中村輪夢が競技人生で大切にしている言葉は「オリジナル」で、中村輪夢は「人と同じことをやってもつまらない。自分は自分らしく生きるのがモットー。生きていくために必要。オリジナルを追求していきたい」「東京五輪では悔しい思いをして、今回、パリでいい走りをしてリベンジして、金メダルを日本に持って帰れるよう頑張ります。いつも応援ありがとうございます」と語った。BMXフリースタイル決勝は、今月31日（水）よる8時から生中継。