2月、千葉・船橋市で羽生結弦のアイスショーが開催された。公演の途中、羽生は「氷が綺麗だな」と発言。そのひと言に反応したのが、今回のリンクを作った高橋二男さんだった。高橋二男さんはフィギュアスケート界になくてはならない氷の匠で、年齢は87歳。羽生結弦は「すごいこだわりと最新の注意で作ってくださる。氷に助けられた箇所が何個もあった」などと話した。高橋さんは20代半ばでリンク作りの仕事についた。1972年の札幌五輪で高橋さんが作ったリンクから名シーンが生まれた。その後も長野五輪など数多くのリンクを設営。こうして60年もの間、フィギュアスケートを陰から支えてきた。今回、羽生結弦のショーに向けたリンクづくりに密着。リンクの土台作りが終わると散水を始める。1時間に1回のペースで行い、交代しながら24時間体制で続けられる。1回の散水でできる氷の厚さは1mm。完成となる5cmまでは50時間もかかる。3日後、高橋さんはスケーターが演じやすい氷の状態を見つけ、キープしていく。高橋さんは音で氷が硬いか柔らかいかが分かる。最も気を配るのがスケート靴の刃と氷が擦れる音だった。今回は羽生に合わせ、氷を少し柔らかめに設定した。
高橋さんは毎年スケートシーズンになると全国を転戦するためホテル生活を余儀なくされる。妻・京子さんの手料理が元気の源だという。アイスショー当日、 高橋さんはリンクサイドに設置された温度計を見ていた。お客さんが入場し会場の温度が上がると、リンクにも影響が及ぶ。そのため始まる直前まで氷の調整を続けている。羽生は平昌五輪で金メダルを獲得したときのプログラムを再演することに挑戦。全てのジャンプを成功させ見事、再現した。公演のラスト高橋さんの心が晴れやかになる瞬間が訪れる。羽生は「どういう風にいい氷ですべらせるか懸けてくれている。戦友みたいな感じ」などと話した。
高橋さんは毎年スケートシーズンになると全国を転戦するためホテル生活を余儀なくされる。妻・京子さんの手料理が元気の源だという。アイスショー当日、 高橋さんはリンクサイドに設置された温度計を見ていた。お客さんが入場し会場の温度が上がると、リンクにも影響が及ぶ。そのため始まる直前まで氷の調整を続けている。羽生は平昌五輪で金メダルを獲得したときのプログラムを再演することに挑戦。全てのジャンプを成功させ見事、再現した。公演のラスト高橋さんの心が晴れやかになる瞬間が訪れる。羽生は「どういう風にいい氷ですべらせるか懸けてくれている。戦友みたいな感じ」などと話した。