世界が注目する米ロ首脳会談まで9時間を切った。首脳会談の地、アラスカにはロシア側の代表団のメンバーが次々と到着。日本時間の午後7時半過ぎにホワイトハウスを出発する予定のトランプ大統領はノーベル平和賞の選考委員会があるノルウェーの財務相と電話をした際に、平和賞の受賞を望んでいることを伝えたと報じられた。今回の会談については、戦争終結に向けて、ロシア側の考えを把握するための聞き取りになると位置づけており、結果しだいで、ゼレンスキー大統領も交えた2回目の会談を行いたいと強調した。FOXニュースのラジオ番組では、会談の行方について「25%の確率で、成功に至らないかもしれない」とした。対するプーチン大統領からトランプ政権の外交努力を評価する発言の一方で、ウクライナの領土の割譲を要求していると伝えられている。交渉失敗の責任をウクライナに負わせるため、あえてウクライナが受け入れられない提案をしている可能性が高いという指摘も出ている。そして、今回の会談には参加できないゼレンスキー大統領はヨーロッパ各国との結束強化を図っていて、領土などを巡る交渉がウクライナ抜きで行われないよう、警戒感を示している。