- 出演者
- 今井翔馬 森下絵理香 晴山紋音
オープニング映像。
きょうで終戦から80年。戦争体験者が少なくなる中、記憶の継承が課題となっている。きょう行われた戦没者追悼式で天皇陛下から「語り継ぐ」という表現が初めて盛り込まれた。終戦前夜の空襲で大きな被害を受けた、埼玉県熊谷市では「平和が一番、戦争はしない」と祈る姿が見られた。特攻隊の基地が置かれた鹿児島県南九州市の知覧町でも「平和な未来を築くために何が出来るのか、自分事として考えていく責任がある」と女子学生が述べていた。
きょう日本武道館で行われた、政府主催の全国戦没者追悼式には、全国の遺族の代表などおよそ4500人が参列。石破総理大臣は総理大臣としての式辞としては2012年以来となる「反省」という言葉を使用した。全国の遺族会の会員は、先月時点でおよそ35万世帯と減り続けていて、記憶の継承が課題になっている。天皇陛下のおことばでは去年とおととしは「これからも」としていたところを「戦中戦後の苦難を今後とも語り継ぎ」ということばに変えたうえで「私たち皆で心を合わせ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを心から願う」と話された。両陛下は近年、戦没者の慰霊などのため、先の大戦の象徴的な地域を訪ねられている。モンゴル公式訪問では、敗戦後、旧ソビエトによって抑留されてモンゴルに送られ、命を落とした人たちを慰霊された。戦後生まれの天皇陛下は、戦争の記憶と平和への思いを戦争を知らない世代に継承していくことの大切さについて、記者会見などで繰り返し語られている。昭和史に詳しいノンフィクション作家の保阪正康さんは「かなり主体的な意味の強い言葉」と評価した。追悼式に参列した人の中には、記憶を継承しようとする動きもある。鳥取県遺族会青年部の大河原昭洋部長は戦争体験者から直接話を聞ける最後の機会が差し迫っているとの危機感から、ことしから証言を映像に残しているという。
東京・九段の靖国神社では朝から国会議員らが参拝に訪れた。超党派の議員連盟のメンバーも52人が参拝。参政党は、所属するすべての国会議員がそろって参拝した。そして、石破内閣の閣僚では、加藤財務大臣と小泉農林水産大臣が参拝、石破総理大臣は参拝せず「自民党総裁・石破茂」として、私費で玉串料を納めた。韓国外務省はこうした行為について、深い失望と遺憾の意を示すなどとする報道官の論評を出した。一方、イジェミョン大統領は、朝鮮半島が日本の植民地支配から解放されたことを記念する光復節の式典で、日韓両国の協力を推進する考えを改めて示した。中国の王毅外相は「日本の一部の勢力が歴史をゆがめようとしている。日本が正しい選択をするよう求める」と述べた。
戦後80年にあたり、石破総理大臣は「来月以降メッセージを出したい」と述べており、歴代内閣の歴史認識を引き継いだうえで、戦争が起きた背景を分析し、平和への道筋を示すことに力点が置かれる見通しだ。
北海道江差町の畑にNHKが設置したカメラが昨夜、畑でスイカ18個がヒグマによって食い荒らされた映像を捉えた。また知床半島にある羅臼岳でヒグマに襲われ、行方が分からなくなっていた20代の男性ついて、きょう山の中で遺体が見つかり、警察は襲われた男性かどうか確認を進めることにしている。一方、ヘリコプターで救助された男性が通報した登山者から聞いた当時の様子について証言した。男性のものと思われるシャツの一部や財布の近くには親子と見られるヒグマ3頭がいて、いずれもハンターに駆除されたという。警察は遺体が襲われた男性かどうか確認を進めることにしている。男性が襲われたのと同じ登山道では、今月に入り、至近距離で近づくヒグマの目撃が相次いでいた。
知床半島では世界遺産に登録された2005年以降人が死亡したり、一般の人がけがをしたりする被害は起きていなかった。北海道大学大学院の下鶴倫人准教授は、人に慣れたヒグマが増えている可能性があるとしたうえで「人との接触点を通じ行動がエスカレートする」と指摘した。また野生動物の保護や管理に取り組む知床財団によると、先月、知床国立公園内で、訪れた人が車内からヒグマにスナック菓子を与えている様子が目撃されたり、国道沿いで弁当のごみなどが捨てられているのを確認したと話している。財団は「食べ物を与えられたヒグマは行動がエスカレートすると、人に危害を加えるようになる」として絶対にやめるよう呼びかけている。
先週以降広い範囲で浸水被害が出た福岡県福津市ではきょうから、市社会福祉協議会のボランティア派遣が始まった。福岡県内では今月9日以降、線状降水帯が相次いで発生し、浸水や道路の冠水被害が各地に出ている。復旧作業を阻むのが暑さだ。きょうは熊本市で36.4℃、熊本県玉名市で36℃などと、大雨の被災地を含め、猛烈な暑さになった。猛暑の中、熊本市では行方不明になっている60代の男性の捜索も続けられている。福津市では、きのうにかけて見つかった2人の遺体が、70代の男女と確認され今回の大雨では、これまで6人が死亡した。連日の暑さのため、避難所で生活せざるをえない人もいる。鹿児島県霧島市の松崎憲一さんは特別警報が発表された1週間前、自宅は床上まで水につかった。片づけを進めているが、エアコンが使えない状態になったため、熱中症への懸念から、避難所で過ごしている。あすも大分県日田市で38℃、熊本市で36℃と危険な暑さが予想されている。引き続き、熱中症対策を徹底するよう呼びかけた。
世界が注目する米ロ首脳会談まで9時間を切った。首脳会談の地、アラスカにはロシア側の代表団のメンバーが次々と到着。日本時間の午後7時半過ぎにホワイトハウスを出発する予定のトランプ大統領はノーベル平和賞の選考委員会があるノルウェーの財務相と電話をした際に、平和賞の受賞を望んでいることを伝えたと報じられた。今回の会談については、戦争終結に向けて、ロシア側の考えを把握するための聞き取りになると位置づけており、結果しだいで、ゼレンスキー大統領も交えた2回目の会談を行いたいと強調した。FOXニュースのラジオ番組では、会談の行方について「25%の確率で、成功に至らないかもしれない」とした。対するプーチン大統領からトランプ政権の外交努力を評価する発言の一方で、ウクライナの領土の割譲を要求していると伝えられている。交渉失敗の責任をウクライナに負わせるため、あえてウクライナが受け入れられない提案をしている可能性が高いという指摘も出ている。そして、今回の会談には参加できないゼレンスキー大統領はヨーロッパ各国との結束強化を図っていて、領土などを巡る交渉がウクライナ抜きで行われないよう、警戒感を示している。
ワシントン支局の須田記者、そしてモスクワ支局の渡辺記者がアラスカから中継。トランプ大統領は、事前の調整よりもトップどうしのディールを重視しているため、結果を予測するのは難しい状況だ。トランプ大統領としては、停戦に向けた第一歩として、ゼレンスキー氏を含む次の会談の実現につながる言質をプーチン氏から引き出したい考えで、いわば目標を低くすることで、成果を確実に示すねらいと見られる。背景の1つには、プーチン大統領を招待することに対して示されている懸念がある。ワシントンの国際政治の専門家の1人は「制裁などで国際社会から孤立させてきたプーチン大統領を、アメリカに迎え入れて、対等に会談すること自体が、プーチン氏にとって大きな勝利で、今回、成果がなければ、ロシア側に得をさせただけになってしまう」と指摘している。それだけに今回の会談で、一定の成果を示せるかは、ウクライナ情勢におけるトランプ外交の信頼性にも影響しそうだ。一方、プーチン氏にとって有利な結果を得ることを最優先に対応すると見られる。ロシア側の高官たちは、今回の首脳会談では、ウクライナ情勢だけでなく、アメリカとの2国間の貿易や経済、それに北極圏の開発などもテーマになると強調しており、そこにはアメリカによる制裁の解除につなげたいという思惑も透けて見える。また、ロシアの複数の外交筋に取材すると「掌握したウクライナの領土を手放すことはありえない」との見方が支配的で、今回の首脳会談をあくまで停戦に向けたプロセスの出発点だと位置づけている。このため、停戦に向けてロシアがどんな提案を行うのかも焦点となる。
きょうの日経平均株価は終値としての史上最高値を更新した。実質GDP成長率が5期連続のプラスに、輸出が伸びたほか個人消費もプラスを維持した。“個人消費”には暑さが影響しているとのこと。作業服などの販売を手掛けるチェーン店では、今年4月から6月の決算で売り上げ・最終利益ともに過去最高。例年より早い時期から暑さ対策の衣類の販売が伸び好調さを維持している。一方、厳しい暑さの影響で消費が落ち込むところも。埼玉県にある動物園では来場者数が伸び悩んでいるそう。今回のGDPの発表ではアメリカの関税措置による影響が懸念されていたが、輸出はプラスだった。関税の影響を最小限に抑え、賃上げや生産性向上といった取り組みを継続させていくことが求められるとした。
昨夜10時ごろ、15歳の中学3年の男子生徒が、桐生駅前の交番で「親を刺した」と自首してきた。警察官が自宅に駆けつけ、父親の48歳の医師が死亡しているのを見つけたという。警察は、父親を包丁で複数回刺して殺害したとして、けさ、男子生徒を殺人の疑いで逮捕した。凶器と見られる包丁は自宅で見つかったという。これまでの調べで、男子生徒は4人暮らしだが、母親と妹は県外に帰省し、当時不在だった。捜査関係者によると、動機について「複数の原因があった」という趣旨の供述をしているということで、警察がいきさつを調べている。
夏の全国高校野球。大会10日目の第3試合は、佐賀北高校と大分の明豊高校の九州勢どうしの対戦。明豊は3点リードの7回。3人目として登板したエース、寺本がツーアウト満塁のピンチを招いたが、佐賀北は1年生の津留崎が打ち上げてエースがふんばった明豊が3回戦進出を決めた。
夏の全国高校野球10日目のp試合結果。東洋大姫路8-4花巻東、西日本短大付属2-1聖隷クリストファー、明豊6-1佐賀北、県岐阜商業0-1(4回ウラ)東海大熊本星翔が。
夏の全国高校野球11日目の予定。第1試合高川学園-日大三、第2試合山梨学院-岡山学芸館、第3試合尽誠学園-京都国際、第4」試合関東第一-創成館。
全国の気象情報を伝えた。
キャスターが浸水被害について語った。