- 出演者
- 今井翔馬 森下絵理香 向笠康二郎
オープニング映像が流れ、出演者が挨拶した。
きのう記録的な大雨となった鹿児島県。一時大雨の特別警報が発表された霧島市の沿岸部では、川沿いの道が一部えぐられる被害が出た。住宅にも水が流れ込み、床上まで浸水した家もあった。霧島市福山町では、大量の土砂が住宅街に流れ込んでいた。隣の姶良市で土砂崩れが起きて住宅が倒壊した現場では、行方不明となっている30代女性の捜索が続いた。霧島市と姶良市では断水が続いている地域があり、給水所には朝から多くの人が訪れていた。大雨による被害が大きかった霧島市などでは被害の全容がわかっておらず、被害状況を確認する調査が始まった。調査対象の住宅は数百軒にのぼる見通しで、調査を終え酒家や壁が乾いた住宅から消毒作業を行うことにしている。
雨への警戒はこのあとも必要。特に福岡県、佐賀県、長崎県、山口県ではあすの夜にかけて線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高まる可能性がある。こうした中でお盆休みを迎え、故郷や行楽地へ向かう人々の混雑はきょうがピーク。羽田空港では熊本や長崎に向かう便が「天候調査中」となっていて、飛ぶかどうかわからない状況となっていた。今回の大雨は梅雨の時期のような降り方になるおそれが指摘されており、滞在地域の災害リスクを確認して早めの備えが必要。
警報級の大雨となる可能性は、九州や山口県ではあすあさってと可能性が高くなっている。四国から東北も12日にかけて大雨のおそれがあり、広く警戒が必要。12日にかけて各地で総雨量が非常に多くなる予想。このあと九州北部や中国地方で非常に激しい雨が降り、線状降水帯が発生するおそれがある。明日は四国や近畿、東日本でも雨が強まり、非常に激しく降りそう。夜にかけては東北でも激しい雨が降るところがありそう。九州北部や山口県では、夜間に土砂災害や川の氾濫が発生するおそれがあるため、今夜は安全な場所で過ごす必要がある。
80年前のきょう、長崎に原爆が投下された。平和祈念式典では、この1年間で亡くなった被爆者などの名前が加えられた原爆死没者名簿が「奉安箱」に納められた。そして原爆がさく裂した午前11時2分に黙とうが捧げられた。長崎市の鈴木市長は、平和宣言で「永遠に『長崎を最後の被爆地に』するために地球市民の皆さんと手を携え、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に力を尽くしていくことをここに宣言する」と述べた。石破首相は「『核戦争のない世界』『核兵器のない世界』の実現に向けた国際社会の取り組みを主導していくことこそがわが国の使命」などと述べた。ことしは核保有国やイスラエル、パレスチナなどの代表も出席し、立場の違いを超えて犠牲者を追悼した。式典には長崎で13歳のときに被爆した日本原水爆被害者団体協議会の田中煕巳代表委員も参列した。去年日本被団協がノーベル平和賞を受賞し核廃絶への機運が高まると期待されたが、核兵器をめぐる国際情勢は厳しさを増している。全国の被爆者の平均年齢は86歳を超え、「被爆者なき時代」が迫っている。東京の小学5年生の細井奏志さんは、被爆者に代わって証言を行う「交流証言者」として活動を行っている。細井さんは「戦争を繰り返してはいけない」などと語った。
長崎市の平和公園から中継でリポート。雨が降る中でも、早朝から祈る人の姿が途絶えていない。今年の平和祈念式典には核保有国や対立の続くイスラエルとパレスチナの代表なども参加したが、核をめぐる国際情勢は厳しさを増す一方で、核廃絶への道筋は立っていない。この80年、被爆者たちは「二度と自分たちのような人をつくってほしくない」という思いで、思い出したくもない辛い過去を語ってきた。しかし高齢化に伴い直接その証言を聞く機会も失われつつあり、次の世代が果たすべき役割が大きくなっている。
ウクライナ情勢をめぐって大きな動きがあった。停戦を働きかけていたアメリカのトランプ大統領は、ロシアのプーチン大統領と15日にアラスカで会談を行うことを明らかにした。トランプ大統領はロシアが停戦に応じなければロシアから原油や石油製品を輸入している国々に2次関税などの制裁を課すとする一方、ロシアに側近のウィトコフ特使を派遣していた。アメリカメディアは、プーチン大統領がロシアが侵攻したウクライナ東部2州と南部のクリミアの割譲を求めていると伝えている。これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は「ウクライナ人は自分たちの領土を占領者に譲渡しない」とSNSで発信した。ロシア大統領府のウシャコフ補佐官は、「ウクライナ危機の長期的で平和的な解決に向けた議論に集中する場になる」と述べている。ロシアの専門家は「ロシアにとっては時間稼ぎ。交渉による平和的な解決は期待しない方がよい」などと指摘している。
アメリカの関税措置をめぐり、トランプ政権の閣僚と会談を行った赤澤経済再生担当大臣が帰国した。今回の訪米で赤澤大臣はラトニック商務長官やベッセント財務長官と会談し、「適時大統領令を修正するとともに、同じタイミングで自動車などの関税を下げるための大統領令を発出すると確認した」としている。ただその具体的な時期は明示されていない。赤澤大臣は「合意を速やかに実施が最優先で、今後も合意文書を作成しない考えに変わりはない」などと述べた。政府はトランプ政権と意思疎通を続け、合意を確実に実行に移したい考え。
アメリカ航空宇宙局によると、アポロ13号の船長・ジェームズ・ラベルさんが亡くなった。97歳だった。ラベルさんは1868年にNASAの宇宙飛行士として、人類初となる月の周回飛行を行った。1970年にはアポロ13号で船長を務めたが、宇宙船の酸素タンクが爆発するトラブルに見舞われた。電力が失われる中で着陸船を活用し電力や水を確保するなどの緊急措置を行い、全員を無事地球に帰還させた。この出来事は1995年に映画化され日本でも人気を博した。
長崎市で記者会見を行った石破首相は、参院選で敗北した自民党総裁としての責任のあり方を問われ「党の総括も踏まえ適切に考えてまいりたい」などと述べた。記者団が自民党の役員人事を行う必要性について問うと、「現在考えていない」と述べた。
係争地をめぐり長年対立してきたアゼルバイジャンとアルメニアの両首脳は、アメリカのトランプ大統領の立ち会いのもと和平実現に向けた共同宣言に署名した。この中にはアルメニア領をはさんで分断されているアゼルバイジャンの領土を「トランプ・ルート」と呼ぶ回廊でつなぎ整備することなどが盛り込まれているという。旧ソビエトでの和平をアメリカが仲介したことは、ロシアの影響力低下を印象づけるものとなった。
夏の全国高校野球、大会5日目の第2試合で明秀日立(茨城)と聖隷クリストファー(静岡)が対戦した。明秀日立は1点を追う3回に同点に追いついたが、6回に聖隷クリストファーが勝ち越し点を奪った。聖隷クリストファーの投手・高部は最後まで球威が衰えず、1失点に抑え完封。聖隷クリストファーが甲子園初勝利をあげた。
ロサンゼルスでブルージェイズとドジャースが対戦。1番指名打者で出場したドジャースの大谷翔平は、大リーグ通算218勝をあげている41歳のシャーザー投手と対戦した。大谷はサイ・ヤング賞3回の大投手から2安打を放ち、チームの勝利に貢献した。
ボルティモアでアスレチックスとオリオールズが対戦。オリオールズの菅野智之が先発し、ストライクゾーンを広く使ったピッチングで7回1失点の好投をみせ、シーズン9勝目をあげた。
気象情報を伝えた。福岡、佐賀、長崎、山口では線状降水帯発生のおそれ(~あす夜)。
きょうは長崎原爆の日。被爆者が語った当時の状況や、その後も続く恐怖、体験した人だからこその言葉だった。当事者の声を聞ける時代。NHKプラスでも見られる。