ブロッサール博士はダビッドの夢を叶えるために多くの仕事をキャンセルし依頼を引き受けた。こうして博士と親子は幻の青い蝶ブルー・モルフォを探すためメキシコへと旅立った。目的地はアカプルコ近くのジャングル。すでに冬になり寒気を迎えつつあるためブルー・モルフォが見つかる可能性は限りなく低い。だがダビッドの体力で行ける場所はそこしかなかった。12月でも常に30℃を超える暑さは脳腫瘍を患うダビッドには厳しい上に川沿いの道は険しいものだった。さらに車椅子の振動を感じ取り蝶が逃げてしまうという致命的な問題があった。
車椅子のままでは幻の青い蝶が見つかる可能性はさらに低くなってしまう。それを知ったダビッドは自らの脚で歩こうとした。翌日、博士はダビッドのため肩車をしてジャングルを歩くことにした。連日、朝早くから夕方まで蝶を探した。財団から与えられた時間は6日間。4日が過ぎても青い蝶は姿を現さなかった。心が折れかけていたダビッドを博士が鼓舞し、それからのダビッドは自分自身の脚で蝶を探し続け歩ける距離も伸びていった。
車椅子のままでは幻の青い蝶が見つかる可能性はさらに低くなってしまう。それを知ったダビッドは自らの脚で歩こうとした。翌日、博士はダビッドのため肩車をしてジャングルを歩くことにした。連日、朝早くから夕方まで蝶を探した。財団から与えられた時間は6日間。4日が過ぎても青い蝶は姿を現さなかった。心が折れかけていたダビッドを博士が鼓舞し、それからのダビッドは自分自身の脚で蝶を探し続け歩ける距離も伸びていった。