きょうのテーマは「西武渋谷店 58年の歴史に幕。変わりゆく渋谷」。1968年に開業した西武渋谷店。当時、最先端の商品や流行のおもちゃが集う百貨店だったが、他と一線を画したのは個性的な服売り場だった。開業から展開していたセレクトスペース「カプセル」は、新進気鋭のデザイナーブランドを積極的に販売。「TAKEO KIKUCHI」や「Comme des Garcons」などデザイナー独自の世界観を打ち出したDCブランドを世界に発信し続けた。1986年のバーゲンセールには人気のDCブランドをお値打価格で手に入れるため多少のシワはお構いなしで服に群がるおしゃれ男子たちの姿が。エルメスなど海外の高級ブランドをいち早く日本で展開したのも西武渋谷店だった。さらに毎年恒例のイベントが福袋。開店1時間前から1,500人が並ぶ人気ぶり。入口が開くと商品に群がる人々はお正月の風物詩となっていた。1989年、渋谷を巡るライバル会社の東急が当時の名称「ファッションコミュニティ109」を現在の「SHIBUYA109」に改名。ショートパンツにブーツを履いた「アムラー」や「コギャル」など若者カルチャーの中心を担った。西武は1995年、「大人のデパート」と銘打ち30億円をかけて大改装。若者の町であえて大人にターゲットを拡げ売り上げの拡大を図った。西武が渋谷店別館に「渋谷ロフト」を開業すれば東急も新たな施設を開業するし烈な陣取り合戦に。互いに切磋琢磨し、渋谷という文化を牽引してきた。
