山梨県の特産「甲州ワイン」を海外のマーケットに売り込もうと先月、ワイン業界世界最高峰の資格「マスター・オブ・ワイン」と呼ばれる専門家たち30人を招いたツアーが行われた。県ワイン酒造組合会長・有賀雄二さんはこのツアーを心待ちにしていた。国際的なコンテストで甲州ワインとして初めて受賞を果たすなど、世界での評価を築いてきた。ただ、海外展開は思うように進んでいない。ここ数年の輸出本数は5~6万本で停滞。課題は海外での知名度の低さ。そこで業界の権威に白羽の矢を立てた。今回のツアーで中心的な役割を担うナターシャ・ヒューズさんは、イギリスを拠点に活動し、国際的なワイン専門誌へ寄稿するなど、世界のワイン市場に影響力を持つ。ツアーでも写真や動画を撮影しSNSに投稿。重視したのはワインを生み出す土地ごとの個性。一方、海外輸出については特定の国・地域に特化したマーケティングが重要だとの指摘も。甲州ワインの今を世界に伝えた今回のツアー。有賀さんは海外展開の転換点にしたいと考えている。
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