災害報道に力を入れているケーブルテレビ J:COMのリポート。逗子市小坪にある亀が岡団地は丘にある住宅街で、およそ770世帯が暮らしている。この地域では団地の中まで緊急車両などが入っていくには1つの道路を使用するしか方法がない。この道路が使えなくなると孤立化してしまう。孤立化すると、救助や支援の遅れ、火災の延焼にもつながる。被害を最小限にするにはほかの地域と同じ対策では不十分。そこで自治会内にある21の班をそれぞれ通行確保班、消火班、物資生活班など5つの専門班に割りふり活動を明確化。災害時にはそれぞれの専門的な活動をする仕組みを整えた。通行確保班は発災時には主に緊急車両が通る道の確保を行う。がれきの除去、そういったこともしてもらって本部のほうに情報を集約させて災害時の対応ができればと考えている。そして消火班は火災の延焼を防ぐためにスタンドパイプで初期消火を実施。同時多発の火災に備え、消火活動にあたる区域も分担されている。物資生活班は災害時に支援物資などを配布、高台にあるこの地域には災害用井戸がないため、およそ700リットルの生活用水を確保。交換も定期的に行い備えている。孤立化という課題に対応した専門チームを育成し、災害時の協力体制を整えているという。