この春、スマホデビューする子どもたちにSNSのリスクを伝える新たな教材が開発された。東京都新宿区の中学校で行われたSNSについて考える授業。使われたのはネットの書き込みに対するリスクを紹介する新しい教材。友達に、バカで勉強ができないと発信したり有名人に悪口を書いたりするなど具体的なケースを示してひぼう中傷の加害者になるリスクを伝える内容。教材の開発に携わった西尾勇気さん、情報モラル教育を行うSNSの関連団体に勤めている。投稿トラブルに悩む学校現場からの声を受け先月、教材を開発した。西尾さんが関わった調査では高校生の4人に1人、中学生の6人に1人がバカやキモいといったメッセージを送った経験があると答えている。こうした思いでられた教材を使った今回の授業。メッセージや写真を発信する際に送り先が特定の相手なのか不特定多数なのかに応じてリスクがあるかどうか考えてもらった。友達の水着の写真を発信していいかどうかについては。講師は正解はないとしたうえで相手の受け取り方やほかの人に拡散するリスクを想定するようアドバイスした。