岡田准一は井田幸昌と親交があるという。刺激を求めていた時に井手幸昌の作品と出会ったという。Panta Rhei パンタ・レイ − 世界が存在する限りは12月3日まで京都市京セラ美術館で開催されていたが、会場は7つの部屋にわけられそれぞれテーマ事にシリーズがまとめられていた最初の会場は井田幸昌の代表作の肖像画が並んだエリア。激しい筆致で描かれた人々の顔が奥行きを感じさせる配置で来場者を出迎える。井田は影響を受けた画家はモーリス・ド・ヴラマンク。作品の「丘の上の家の風景」に感化され、画家になったという。井田はこの作品を手掛けるまでにコンペ用の作品を半年かけて描いていたが、それを一瞬で自らこれではだめだと壊してしまったという。しかし作品は提出しなければいけないので徹夜で描いていた所、今の形を確立する前の原型のような絵が出来上がりそれが好評だったという。
ポートレートは井田にとって大切な出会いを描いているが中には「J」という作品があり、海外から帰ってきて色々吸収できたと描いた作品だという。その時に岡田と出会い、岡田をイメージして描いたという。今回の展覧会についてキュレーターのジェローム・サンス氏は若手注目の井手幸昌の日本初の重要な展覧会だと答え、歴史を見つめ直し、新たな会社を加えた上で時代を語ろうとしているという。