熊本県は海外から大手半導体企業が進出した影響もあり、県内に住む外国人の増加率が去年、日本一となった。熊本の今を伝える番組「くまもとの風」。4月の放送では地元のNPOが企画した外国にルーツを持つ子どもたちの交流会に密着した。交流会の参加者で運営にも携わる山本瑞綺さん。日本生まれ・日本育ちだが、両親は中国出身。過去には心無い言葉をあびせられ、自分のルーツに否定的な思いを抱いた時期もあったという。瑞綺さんが交流会で声をかけたのは心を開けずにいる鎌倉美娜さん。瑞綺さんは自分の経験を話すことで寄り添おうとした。美娜さんは誰にも伝えていなかった思いを話すことができた。交流会は1泊2日、じっくり語り合うことで子どもたちの心に変化が生まれた。この番組を制作したディレクターも子どもの頃に海外生活で苦労したという。地域放送局が制作した番組はNHK＋で視聴可能。