今大会大活躍の岡慎之助選手は岡山市出身の20歳。演技の美しさと力強さからはフェラーリとの異名をもつ。2019年には世界ジュニア個人総合と団体で金メダルを獲得、2024年全日本個人総合では2位。NHK杯では優勝している。ジュニア時代から将来を嘱望され、順風満帆な競技生活を送ってきたようにも見えるが、2022年には前十字靭帯断裂の大ケガをしている。全治8か月だったが、これをチャンスと捉え、上半身の強化に着手し、苦手だったつり輪の克服に力を入れたという。初出場となった今回のオリンピック。岡選手は団体で金、個人総合で金、種目別の平行棒で銅、鉄棒で金のメダルを獲得。4つのメダル獲得は40年ぶり、体操での3冠は52年ぶりの快挙。吉永みち子は「あの状況で自分の力を出し切ることができたのが凄い」などとコメント。4年後のロスでは岡選手が24歳、橋本選手が26歳とまだまだ日本の体操は楽しみと大下容子がコメント。