「ナイルレストラン」から歩いて10分の場所にあるのが「大野屋總本店」。店の前で市川段一郎さんに遭遇した。江戸末期に創業した「足袋専門店」で芸能人の足袋をオーダーメイドで製作。尾上右近をはじめ錚々たる芸能人の足形があり、尾上の祖父・鶴田浩二も通ったという。大ヒット映画「国宝」の足袋もこの店で製作された。店の奥から美空ひばりのモノマネをした神奈月が登場。美空ひばりも40年以上通い、1500足以上を作ったという。美空ひばりはレコード・CDなど生涯売上枚数1億枚超、NHK紅白歌合戦トリで歌唱13回など昭和を代表する歌手。晩年は大腿骨頭壊死症を患い、歩行も困難な状態だったが、1988年に東京ドームこけら落とし公演で復活。衣装を製作したのは森泉の祖母・森英恵だった。森英恵は「美しいものを作るから、嫌なことを口にしたくない」と言って苦労話をしなかったという。大野屋總本店の足袋「新富形」は足が細くスッキリ見えるのが特徴。
