ワシントン支局・酒井氏による解説。バイデン大統領にとって深刻なダメージは避けられたものの、討論会での汚名を返上するまでには至らなかったとみられている。ニューヨーク・タイムズはバイデン大統領は記者団からの質問に何度も不安定な受け答えをした一方で、討論会のときのような最悪の事態は回避したと報じた。撤退圧力が収まっていない状況は変わっておらず、会見の直後少なくとも新たに3人の民主党の下院議員たちが選挙戦からの撤退を求める声明を発表した。これまでに公然と撤退を求めた議員の数は上院で1人、下院で17人に上っている。さらに、民主党の重鎮であるペロシ元下院議長は今週、バイデン氏にNATO首脳会議に専念してもらうため、議員たちに会議の期間中は自分たちの考えを表明することは避けるよう伝えたと明らかした。