去年の大晦日に道脇は大量のダンボールをオフィスに運んでいた。集めたのは他社の特許。自分が発明を進める前に関連のありそうな特許をチェックするという。その量は8000もあり18万ページに目を通すという。読むスピードは驚異的。こんな調子で365日発明に没頭する道脇。道脇は1977年に群馬県に生まれた。父は大手化学会社の研究所長で母は物理学の助教授だった。小学校に進むともらった教科書は一週間で読破しすべて頭に入ってしまったという。しかし小学校の高学年になると、葛藤があり学校が我慢ならなくなった。ついには小学5年生で学校を自主休学。その後中学や高校へはほとんどいかずに漁師や鳶職などの興味をもった仕事をして過ごした。転機は18歳で、受験が迫った友達の会話を聞いていた際に、学校の授業の問題についてできるできないを語り合う姿に愕然としたという。