山本さんの予想レンジは148.5~150円で「昨日も特段のいい材料はなくジリジリとあがって149円台。きのうアメリカの経済指標などは弱かったがそれには反応せずなので150円も時間の問題。」と話した。きょうのポイントは「ドル1強に変化の兆し?」で「足元ではドルが一番上昇している状況が続いている。ドル円は24年末までの利下げ期待を反映するのと連動している。9月のFOMCのドットチャートで24年末分の数字が引き上げられた。市場ではどれだけ長期化するかというところ、その背景にあるアメリカ経済の相対的な堅調に焦点が集まっている。足元の経済は7月のGDP成長率の見通しを見ると中国が高めだが従来の想定より低くなっている。一方でアメリカは3%近い伸びで欧州などの0%台と比べるとかなり高い。ただ先行きに関していうと10-12月期はアメリカが0に近い数字に鈍化する。そうすると欧州とほぼ変わらないような成長になってくる。すでに最近のPMIなどを見るとバランスの変化が出てきている。アメリカのPMIは悪化が続き50割れ寸前となっている。一方で中国では8月分から改善していて9月分も製造業・非製造業ともに改善が予想されている。ユーロ圏は4ヶ月連続で悪化したあと9月に持ち直した。米国と他国とのバランスが変化しつつある。そうなるとドル1強という状態も崩れる。ドル円も11月辺りに転機危機がくるのではと考えている。」などと述べた。