滋賀・近江八幡市の住宅街に行列ができるお店がある。それが「みいちゃんのお菓子工房」。ケーキを作っているのは17歳の杉之原みずきさん。みずきさんは、話はできないけどすべて聞いているし五感を使って応えている。みずきさんには場面緘黙がある。場面緘黙は特定の場面や状況で話せなくなってしまう不安症。みずきさんは自宅では表情は柔らかく、家族が相手だと話す事もできる。病院などなれない場所に行くと、話せなくなり体が動かせなくなることもある。そんなみずきさんが、自宅以外で自由に体を動かせるのがお店でのお菓子作りだった。イギリスの「Restaurant & Bar Awards」も受賞した。月に5日ほど営業していて、みずきさんが1人で作っっている。母・千里さんが品出し、レジなどを行っている。母はみずきさんが、保育園の時に異変に気づいた。小学校に上る直前、場面緘黙と診断された。母・千里さんを自宅学習に切り替えた。すると、みずきさんは料理に興味を持ち始めレシピサイトを見てお菓子作りをするようになった。お菓子屋さんを夢見るようになったのもこの頃だった。母・千里さんは、みずきさんの居場を作って上げたいと思い仕事をしながら専門学校に通い資金集めにも奔走。2020年に「みいちゃんのお菓子工房」をオープンした。松岡修造はみずきさんの特製ケーキを味わった。