衛星を運ぶロケットの爆発的な需要拡大に期待を寄せる三浦だが、そこに立ちはだかる壁がある。新固体燃料の大型化だ。新固体燃料ブロックを溶かしてエンジンに充填していくための装置の開発が大きな課題だという。大型のロケットのために機械特性を改良していく必要もある。民間企業として挑戦することでこれまで日本の宇宙研究にあった2つの大きな壁を突破できるようになる。その1つが失敗が許されない重圧。更に民間企業として踏み出したのは長年、JAXAではタブーとされてきた領域の軍事不介入の掟。東アジア情勢を見ると中国の軍事拡大が顕著になる一方、北朝鮮による挑発が活発化している。三浦たちの研究が日本の防衛のカギを握ることになるかもしれない。