堂本光一主演のミュージカル「Endless SHOCK」の舞台裏を取材。座長として稽古に臨む堂本は作、構成、演出、主演を担当。きのう「Endless SHOCK」が通算上演2018回を迎え、森光子さんの主演舞台「放浪記」の記録(2017回)を更新し、国内演劇の単独主演記録1位となった。堂本は「不思議な感覚。自分の中ではあまり実感はないが、昔の仲間も駆けつけてくれたり、人のつながりといったものが重なって積み上がって今があるとすごく感じた」と語った。2000年からスタートした「SHOCK」シリーズ。2005年からは主演だけでなく脚本、演出を担当しストーリー性を濃くした内容に一新。作品はニューヨーク・小劇場の若者たちがブロードウェイでの成功を目指し奮闘する姿を描いたオリジナルストーリー。階段落ちや客席の上を飛ぶフライングなど迫力あるパフォーマンスが見どころ。本番まで約3週間、稽古場を訪ねると後輩に演技指導する堂本光一の姿があった。ライバル役で出演する佐藤勝利には表情の演技について提案していた。真実を告白する場面では自ら演じイメージを伝えていた。佐藤勝利について堂本は「まだまだもっと吸収できる年齢だし、初日から始まりどんどん変化している。本番が始まってもどんどんトライしていく、見ていて頼もしい」と語った。後輩たちに伝える上で心がけていることについては「答えなんてないので。稽古場で試してトライして失敗を重ねてみんなでトライアンドエラーでやっていこうよっていうのが一番大切というか好きなやり方」と話した。後輩の佐藤は「ずっとこだわり続けているのを間近で見ているので舞台に立つ姿勢、精神性、大先輩だがこれだけ体力があるのを見習わなきゃいけない」と語った。舞台では歌、ダンス、10分以上に及ぶ殺陣のシーンも。稽古では演出家としてステージから降りて確認する姿も見られた。躍動感ある表現にこだわり稽古。初演から約24年、代役なしで挑み続けているが「SHOCK」シリーズは来年、帝国劇場が一時休館となるのに合わせ今年11月で終幕。現在45歳の堂本は今後挑戦してみたいこととして「スキルを考えても誇れる部分がないので一生懸命やるだけ。年齢ごとにやれることをしっかり模索しながらやれたらいい」と話した。