万博が盛り上がる大阪市にある桃谷順天館では肌の状態を把握できるメガネの開発が進んでいる。「SKIN VOICE」という名前で肌の水分量やバリア機能、肌年齢などを把握することができる。測定結果に合わせて化粧水を調合してくれるのも特徴となっている。試作品の改良を進めてきたが、6月には万博の大阪ヘルスケアパビリオンでも展示される予定という。今後はメガネから化粧水を噴射できるようにし、アトピー対策機能も追加される方針。桃谷順天館の「美顔水」は140年の歴史を持つ化粧水だが、創業者・桃谷政次郎は妻の肌の悩みを解決するために化粧水を作ったのだといい、困っている人の悩みを解決する思いから化粧水だけでなく、モイストファイバーという肌の環境を整える菌のための環境を作れる繊維なども開発している。化粧品に価値観を持ってしまうと競争に勝てないとの思いが柔軟な経営の背後にはあるという。