中国は国慶節を迎えている。これは1949年に当時の毛沢東主席が中華人民共和国の建国を記念した建国記念日となっている。この10連休には20億5000万人規模の移動が行われ、道路に降りてくつろぐ人も出るほどの渋滞が各地で起き、経済効果は15兆円に上るとされる。渋滞のトンネルではインフルエンサーがカラオケを始める様子が見られ、地べたに炊飯器を置いて食事を楽しむ人、麻雀を楽しむ人などがみられる。中国では国技級に人気のバドミントンも人気で、夜になっても光るシャトルで遊ぶ様子もある。
羽田空港や関西国際空港など各地に中国人が足を運ぶ様子が見られた。中国・百度によると日本は欧米などを上回る人気旅行先となっていたが、福島第一原発の処理水問題を巡り険悪となってしまった。専門家の周さんによると6～7割ほどのキャンセルが出ているといい、背景には愛国的ではないと思われるのを忌避している側面があるという。今年8月の訪日中国人は36万4000人であり、2019年の82万人を大きく下回っている。これに対して現在日本を訪れるのは個人の観光客が多いという。また、コロナの流行後は1人1人の購入単価が上がっていることでそれほど問題ないという。周さんは団体客が激減しても比較的打撃がない背景について、団体ツアーは在日中国人の営業する店に向かうのでそこまでお金にならないと紹介し、その一方で個人旅行の中国人は騒がずに落ち着いて旅行を楽しんでくれるという。