代々木上原駅(東京・渋谷区)から井之頭通りへ。オシャレな外観の賃貸マンションへ入ると、8年前にオープンした社食堂がある。ここは建築の設計やインテリアデザインなどを手がける会社が運営している。フロアの半分が会社のオフィス、もう半分が一般客用の食堂。最初はちょっと入りづらそうだが、今ではリピーターも増えたという。ランチメニュー、「サポーズカレー(山椒キーマ)1200円」「日替わり定食1320円」を紹介。この日の魚は鮭で、サケのみそマヨネーズ焼き、大根の煮物、かぼちゃのサラダ、白菜とツナの煮浸しなどが付いている。食堂を手がけたのは設計会社の代表・吉田愛さん。食生活が乱れた社員たちのため、一般の人にデザインの仕事を知るきっかけを作りたいと、この食堂を作り、社員のための食堂であり、社会のための食堂ということで社食堂という名前にしたという。調理を担当するのは社員・山田千春さんで、心がけているのは家庭で食べるような優しい母の味。季節の食材を使ったりしながらバランスを見て考えているという。飽きがこないように300種類以上のレパートリーがあるという。社員たちは仕事場で注文。設計デザインに興味がある人も食べに来る。