国会では午後、石破総理大臣の所信表明演説が行われる。いわゆる「年収103万円の壁」の見直しをめぐり、自民党、公明党、国民民主党での合意を踏まえ、「25年度税制改正の中で議論し、引き上げる」と訴えることにしている。また、地方創生の交付金の倍増、自衛官の処遇改善などを訴える見通し。石破総理大臣は国会論戦に向け、「他党にも丁寧に意見を聞き、幅広い合意形成が図られるよう真摯に謙虚に取り組む」と表明することにしている。立憲民主党・野田佳彦代表は「私も熟議と公開ということを申し上げてきているので、丁寧に噛み合う議論を、ぜひお互いに心がけていきたい」と述べた。政府は、経済対策の財源の裏付けとなる今年度の補正予算案を、今日午後にも閣議決定する。国の一般会計の総額は13兆9000億円規模となり、内訳は、賃上げ環境の整備に約5兆8000億円、低所得世帯への給付など物価高の克服に約3兆4000億円、防災や国土強靭化などに約4兆8000億円となっている。