現在の空港では当たり前に見かける持ち手が伸びるスーツケースだが、当時の映像では持ち手が伸びるタイプが見当たらなかった。1987年にアメリカで開発されたのがきっかけと言われており、持ち手が伸びるタイプを世に広めたのがパイロットやキャビンアテンダントである。当時から通常の旅行客はチェックイン時にスーツケースを預けて手ぶらで搭乗口まで移動できたが、パイロット・キャビンアテンダントは自分の荷物を搭乗口まで運ばねばならず持ち手を伸ばして運べるタイプは大いに重宝していた。それを見て当時の旅行客たちからも需要の声があがり、多くのスーツケースにこのタイプが導入され一般的になったという。最近は衝撃で開いてしまう事が少ないファスナータイプが普及し、現在は同じスーツケースを見つけるのが難しいくらい種類が増えている。