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「ドバイの大会」 のテレビ露出情報

草木ひなのはパリ五輪の出場を夢見る15歳。代名詞は一回転半する大技の540。圧倒的なスピードで鬼姫という異名をもち世界ランキング2位にまで急上昇した。ライバルは東京五輪のメダリストたち。苦難も待ち構える中で急成長の2年をおった。3年前のスケートボードの日本選手権に突如出場した草木ひなのはまだ無名の選手だった。パークというすり鉢状のコースで技を繰り出し完成度やスピード感が採点され最も高い得点力で競う。スピードにのって、女子では世界では女子数人しか成功していない大技を繰り出すなどし、空中で一回転する540で優勝をさらい、派手なデビューを飾った。
草木の拠点は茨城県つくば市にあるスケートボードの練習場。一日五時間は滑り込むという。持ち味はスピードでパークではダイナミックな技につながる重要な要素。オリンピック出場を目標に男子選手にも負けないスピードが必要だと考えていた。日本代表の西川さんは草木の監督をしていて、小学生の草木の実力に衝撃をうけたという。草木は現在地元の中学に通う3年生で学校にはあまり通えていないという。子どもの頃から体を動かすことが大好きで、負けず嫌いな性格でたくさんのスポーツに挑戦してきた。スケートボードを始めたのは9歳の頃で、きっかけは母がスケートボードを趣味にしていたことだった。今では母が食事や移動のサポートをしてくれているという。
草木が通う練習場は子どもから大人までスケートボード好きが集まって楽しんでいる。この場所で出会ったのは一回り以上年上のスケーター達。おじさんスケーターのかっこいい技に魅了され自分も同じ技を決めてみたいと熱中するようになったという。おじさんたちとの交流で、その魅力にどんどんひかれていったという。一緒に滑る中で培われたのはスピード。中学生になる頃には大技の540を決められるようになった。練習場を運営する宮崎将幸さんは草木が小学生の頃から成長を見守ってきたがその技が世界に通用すると信じている。去年2月には、パリ五輪に最初の選考大会がスタート。オリンピックに出場する選手は対象となる大会の結果で決まり、各大会で決められたポイントで上位20人に入り、日本選手の中でトップ3に入ることが条件。有力候補には東京五輪で金メダルの四十住さくら選手や開心那選手などトップレベルで争う日本代表は熾烈を極めている。初めて線濃い大会に臨んだ草木は一回目の滑りは大技の540でダイナミックに滑るとミスの無い滑りで高得点をマーク。そこに立ちはだかったのは東京五輪のメダリストで草木を上回る得点をマークした。結果は4位で表彰台には届かなかった。
次の選考大会の半年後に草木は新たな技が必要だと考えた。それはリップトリックという技で、ボードをコースのふちにこすりつけるように滑る技で、540と組み合わせれば得点をさらにあげることができる。これまで自分の好きな技しか練習してこなかった草木はこの技に苦手意識があった。アドバイスをもらい感覚をつかもうとするが、ローマで開かれる次の選考大会までに一ヶ月を切ったがリップトリックの練習に明け暮れていた。持ち味のスピードをいかした540と新たに習得するリップトリックとすべてを完璧に決めるフルメイクを目指す。しかし新しい技に気を取られるあまりに思い切りの良い本来の滑りを見失っていたが得意の540を何回とんでも決まらない。そこで向かったのはおじさんスケーターのもと。そのアドバイスをもとに練習を重ねた。
自信に満ちた草木は次の選考大会を心待ちにしているという。ローマで去年開催された大会は世界選手権として行われ、高いポイントが与えられる。一回目の滑りで草木は序盤のリップトリックでミスをしフルメイクができず。2回目は序盤からスピードを出して攻め、リップトリックを成功させた。得意の540も決まり、ギリギリでリップトリックを決めてフルメイクを完成させた。自身最高得点で銀メダル。世界ランキング2位に浮上した。帰国してすぐ向かったのはいつもの練習場。子どもたちに自分のかっこいい滑りを見せたいと考えている。
オリンピックの熾烈な代表選考レースを勝ち抜くために、去年12月に草木は新しい試みを始めたがコーチをつけることにした。個人競技の世界でコーチをつけるのは珍しいという。そのコーチはプロスケーターの冨川蒼太さん。スケートボードの本場のアメリカで技を磨いてリップトリックを得意としている。細かな技術を身につければ草木の滑りがよくなると考えていた。指摘したのは技を出す前の滑り方。ボード上の足の位置が重要だという。足の位置を微妙に変えることでボードを操りやすくなるという。
コーチに教わるようになって2ヶ月が経過。草木は足の位置を修正することで滑りに安定感が出てきた。得に変化したのはパンピングと呼ばれる膝を曲げる動作。半年前には力みがあって体が大きく上下していたが今は体の動きにムダがなくなりスピードが出しやすくなった。滑り方が変化したことでリップトリックの成功率も上昇し苦手意識は薄れていった。今年2月、選考レースの後半のドバイの大会に出場する草木。直前の練習でヒザを捻挫したがそれでも新しい自分の滑りをみせたいと出場を踏み切った。試合会場での公式練習では選手がどのようにコースを走り、技を組み立てるかなど決める必要があるという。実際に走ってみると持ち前のスピードが出しにくいことがわかり、得意の540も上手く決まらず事前のランの組み立ての見直しも迫られた。
準々決勝の朝に草木は午前二時まで日本にいるコーチと話し合っていたという。直前の練習で草木は滑りをギリギリまで悩んでいたが540を諦めてリップトリックを中心にしていくという。準々決勝の一回目、草木はリップトリックを完璧に決めると時間ギリギリでリップトリックも決めた。最後の3回目で草木はミスをし全体16位に。ギリギリで準決勝に進出した。
次の日の準決勝で草木の姿はなく棄権となった。その理由は準々決勝の際にヒザを痛めてしまったというがこの先の選考レースを見据えての選択だった。草木が難航していたコースをトップ選手はざまざまな技で突破した。草木は修正してパリ五輪に行きたいと意気込みを語った。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年4月9日放送 1:20 - 2:06 NHK総合
スポーツ×ヒューマンスポーツ×ヒューマン
草木ひなのはパリ五輪の出場を夢見る15歳。代名詞は一回転半する大技の540。圧倒的なスピードで鬼姫という異名をもち世界ランキング2位にまで急上昇した。ライバルは東京五輪のメダリストたち。苦難も待ち構える中で急成長の2年をおった。3年前のスケートボードの日本選手権に突如出場した草木ひなのはまだ無名の選手だった。パークというすり鉢状のコースで技を繰り出し完成度や[…続きを読む]

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