今回の選挙戦のハイライトともなった斎藤フィーバーとも言える盛り上がり、社会現象の仕組みとSNS特有の効果を分析した。社会学者・日本大学教授・西田亮介教授によると選挙戦のストーリーができていたのではと指摘、「評価されないところから出発して段々盛り上がってきている。選挙終盤には追いつきそうだというのは大変よくできたストーリーにみえる」とした。失職直後は見向きもされなかったが時間がたつにつれ足を止める人も出てきて選挙終盤には人があふれた。西田教授によると弱い立場の者が強い者に挑戦する姿が同情で応援したくなる社会現象が起きたのではないかと分析した。SNS特有の効果について。SNSを駆使した選挙戦だった。7月の都知事選に立候補したAIエンジニア・安野貴博氏は「選挙開始後は公平性の原則などなかなか踏み込んだ報道ができないという既存メディアの構造がある。ネットはそういった規制がかからないのでたくさんの情報が出せる。有権者からするとテレビで報道されない自分の知りたいことがネットで見つけられる情報環境だった」とした。重要なカギとなったある現象は「フィルターバブル」。フィルターバブルとは、ユーザーが興味を持ちそうな情報が流れる。自分の考えが合わない情報が流れてこないため他の情報が遮断される現象が起きたという。きょう斎藤氏は再就任する。