今回動画配信サービスを展開する企業の好調さが目立った。「Netflix」、「ウォルト・ディズニー」の動画配信サービス事業はいずれも堅調な業績を記録しており、特にNetflixの株価は年初来でプラス20%以上と高いリターンを記録している。YouTubeやNetflix、ディズニープラスなどに代表される配信サービスは豊富なコンテンツなどが強みとなって、契約者数、消費時間を右肩上がりに伸ばしてきた。中でも比較的安いことが特徴の広告付きプランが人気となっている。Netflixは決算説明会で広告付きプランで加入するユーザー数の勢いが強い点に言及していた。実際に広告プランの対象国では新規契約者の55%以上が広告プランを選んでいる。料金が安いことも好調の一因になっているとみている。広告市場で高いシェアを持つ企業の直近決算での成長率は「アルファベット」が9%、「アマゾン」が19%とばらつきはあるものの、高い成長率を維持しており、いずれも市場予想を上回っている。アメリカでは景気の不透明感が指摘されているが、各社の業績見通しでは今のところ弱気なコメントは少ない。今後関税の影響などによって企業の広告予算が削除されるかどうかの見極めが重要となる。