鉛筆が今年の日本文具大賞サスティナブル部門で優秀賞を獲得した。この鉛筆の芯は体操服のはぎれからできている。作ったのは富山県にある縫製会社だという。社員から廃棄するのではなく炭にして活用するアイデアがあがり近くにある炭化装置を開発する企業に相談した。しかし化学繊維の多い生地の炭化には苦労があった。はじめは加熱すると煙となり炭として残らなかったという。加熱する温度と時間の調整を重ねて23%の炭化に成功した。ミヤモリの1年分の裁断くずを全て加工すると約60万本の鉛筆になりゴミとして焼却した際にでる二酸化炭素の約20%を削減できる。これは664本の木が1年間に吸収する二酸化炭素量に相当する。この鉛筆は来年の春には商品化される予定で価格は1本250円程度の見込み。