千葉県松戸市の特別養護老人ホームでは去年から新たなテクノロジーを導入している。ベッドパッドにはにおいを検知するセンサーがついていてオムツを開けずにパソコンやタブレットで確認することができる。以前は約5時間に1回定期的に交換していたが排せつのタイミングに合わせて交換することで利用者の不快な時間が短くなっただけでなく職員にも業務効率化のメリットが生まれたという。厚労省によると2040年には約69万人の介護職員が新たに必要との試算もあるが、厚労省のプロジェクトチームはヘルスケア分野のスタートアップ企業の支援を推進するための提言書をとりまとめている。介護テクノロジー企業支援のため来年度から一元的な相談窓口を設置する方針。このシステムを開発したスタートアップ・abaの代表は「一部テクノロジーの力を使って今行われている介護の質を下げずにむしろ上げていきながら一人当たりの介護職がみられる高齢者を増やしていく」と今後について語った。ケアの質を落とさないためにもテクノロジーの力は求められる。