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「nemuri」 のテレビ露出情報

柳沢が機構長を務めるこの施設では、睡眠について様々な視点から研究を行っている。柳沢の研究チームは、眠気を解明するため大量のマウスから脳波を取った。すると睡眠障害のあるマウスを発見。睡眠障害があるマウスだけを選別していき、だんだんDNAの傷の場所が分かって原因を探していくというロジック。睡眠異常は、ずっと寝る方と全く寝ない方の両方を見ているという。睡眠の基礎研究に特化したこの施設には、世界各国から約250人の研究者や大学院生が日夜睡眠の基礎研究に勤しんでいる。近年の研究で、睡眠時間と認知症の発症リスクが大きく関わっていることがわかった。睡眠時間が5時間未満の人と、10時間以上の人は認知症を発症する可能性が高くなるという。柳沢にとって睡眠は、研究者の立場から言うと本当に謎でブラックボックスと言ってもいいという。20世紀初頭から始まった睡眠研究。しかし睡眠の実態は未だ解明されていない事が多い。睡眠にまつわる謎は、大きく2つある。1つはなぜ眠くなるのか。2つ目は眠る時間。睡眠中は意識が薄れるので、ひいき目に見てもリスキーな行動。なぜ全ての動物が眠るのか明快な答えがないという。睡眠とはなにかを解明するために線虫という動物を使っている。体が疲れると眠くなるというのは誰しもが経験する生理現象だが、体の疲れがどのようにして睡眠を引き起こすのかその仕組はわかっていなかった。線虫の研究を通じ、肉体疲労後に起こる細胞の変化と眠気の関連を明らかにした。さらに昆虫を使った睡眠の研究をしており、2000年頃に昆虫も睡眠をすることがわかったという。ショウジョウバエの遺伝子のの数は人の半分程だが、約60%はヒトと共通の機能を持つ遺伝子だという。扱いが簡単で維持費用も安いため、実験するうえで早く結果が出るという。遺伝子を発現させて睡眠を誘引するものを見つけたという。睡眠を誘導する遺伝子は「nemuri」という。2019年に米科学誌サイエンスに発表。近年の研究で分かったことは、病気になると眠るその時に駆動する遺伝子だということ。今詳細なメカニズムを研究している。

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