NHKニュース7 (ニュース)
富山市中心部で計画されている再開発。24階建てタワーマンションや商業施設、国際規格のスケート場を整備する予定。しかし資材価格などの高騰で当初184億円だった事業費が40億円ほど上振れし大幅な計画の見直しを余儀なくされた。再開発組合の理事長の若林啓介さんは、権利者のみなさんも、今のままではどうしようもないね、と話しているという。資材価格の高騰は全国各地の高層化によるまちづくりに深刻な影響を及ぼしている。中野サンプラザの跡地に計画されている超高層ビル計画は、去年11月時点で1年前の試算より建設費が250億円増加したことが明らかになった。高層化再開発地区にアンケートを実施し全国122地区から回答を得た。その結果、工事費の上昇や上昇見込みは、全体の91地区。高層化した建物に新たな床を作り収益を増やし地権者が費用負担無しで建て替えが可能になる利点があるとされるが、資材価格高騰で、利点が消え追加で負担を求められるところが出てきている。若林啓介さんは動き出した計画を止めるわけにもいかないとかんがえ5000万円を負担することに決めた。国は事業の停滞を避けるため補助金を追加で支給するなどしているが、地方としては再開発がより難しくなるという指摘がある。