2023年10月2日放送 10:05 - 10:45 NHK総合

キャッチ!世界のトップニュース
インド ウクライナ情勢

出演者
望月麻美 中川栞 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像

(世界のトップニュース)
米政府機関 閉鎖回避も下院議長解任の動き/米ABC

新たな会計年度の予算案を巡る協議が難航しているアメリカ議会では一部の政府機関の閉鎖が危惧されていたが、つなぎ予算が成立し閉鎖が回避された。ウクライナ支援などを巡る対立は解消されておらず、約45日までに新年度の予算をまとめられるかが今後の焦点となる。マッカーシー下院議長は11月17日までのつなぎ予算を可決するため、民主党に頼った。災害復旧支援の予算160億ドルが含まれる一方ウクライナ支援は盛り込まれず、議長は党内をまとめられず共和党議員90人が反対に回った。期限数時間で議長は自らの修正案に国境管理の強化を盛り込むことで支持を得ようとするも、共和党の保守強硬派は拒否した。バイデン大統領は共和党を批判し、この2週間は不必要な危機だったと述べた。ゲーツ下院議員は今週中にも解任動議を出す構えで、共和党数人の賛成で議長の解任は可能である。

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政府機関閉鎖は回避も…

予算案に反対した共和党の自由議員連盟に属する保守強硬派のフリーダム・コーカスは大幅な歳出削減、ウクライナ支援の見直し、メキシコとの国境管理の強化などの要求を続けていた。マッカーシー下院議長はウクライナ支援を外し、バイデン政権が求めていた災害復旧支援の強化の予算を盛り込み、メキシコとの国境管理の強化を外した。修正案の投票結果は賛成335反対91となり、酸性の多くは民主党であった。つなぎ予算は成立したが、11月半ばまでに本格的な予算を成立させられるかは見通せられない。ゲーツ下院議員はマッカーシー議長の解任動議を今週にも提出する意向を示した。

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フリーダム・コーカスは2015年に結成され、2010年の中間選挙で当時のオバマ大統領の政策が社会主義的とし、ティーパーティーの思想の流れを組んでいる。トランプ前大統領の主張を支持する議員も多くいる。ゲーツ議員は2016年フロリダ州の選挙区で初当選し現在4期目である。

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ウクライナ支援について、バイデン政権は当初約206億ドルを求めており、調整がつかず上院がまとめた当初のつなぎ予算案に盛り込まれたのは約60億ドルとなったが、保守強硬派の合意は得られずつなぎ予算にウクライナ支援は含まれないこととなった。バイデン大統領は1日にホワイトハウスでの記者会見で、駆け引きのゲームは止め仕事を成し遂げるべきと述べ共和党を批判し、議会に対しウクライナ支援を含む予算案の承認を急ぐよう求めた。

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“ウクライナ支援停止”野党が第1党/独ZDF

スロバキア選手で勝利したらウクライナへ一切弾薬を送らないと宣言していたロシア寄りのフィツォ元首相の政党が予想に反して圧勝した。フィツォ氏率いる左派の野党スメル(方向・社会民主主義)は得票率23%で第1党となり、得票率18%の西側寄りの政党プログレッシブ・スロバキアを引き離した。政権には15%を獲得した左派のペレグリニ氏率いるHLASも参加する可能性がある。フィツォ氏が首相に就任すれば4回目となる。フィツォ氏はお金はウクライナではなくスロバキアのたために使うと約束したことが得票に繋がった。フィツォ氏が組閣に成功すればEUとNATOにおける合意は難しくなるだろう。

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「自国第一主義」で揺れるウクライナ支援

スロバキアはウクライナの隣国、NATO・EUの加盟国。NATO加盟国としては旧ソビエト製のミグ29戦闘機を供与するなど積極的にウクライナ支援を行ってきた。しかし、ウクライナ侵攻が長期化する中、国民の間ではエネルギー価格や物価高騰に不満が高まっていた。こうした事が資源大国でもあるロシア寄りの立場を取る野党が第1党となった背景にあるとみられている。フィツォ氏は約2週間かけて各党と交渉し連立政権の枠組みについて結論を示すという見通しを示している。投票から一夜明けた1日に行われた記者会見でも物価高騰などへの対応を優先させる姿勢を示し、ウクライナへの軍事支援を停止する立場に変わりはないと強調した。フィツォ氏が政権を握った場合はヨーロッパの結束にも影響が出かねない。さらに今月15日にはウクライナの隣国ポーランドでも議会選挙が行われる。ポーランド国内では黒海から輸出できなくなったウクライナ産の農産物が流通した影響で自国の農産物の価格が下がり農家から不満が出ていること等を背景にモラウィエツキ首相が「今後ウクライナに武器は送らない」と発言した。各国が国内情勢を無視できない中、ウクライナ支援の影響が注目される。

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ウクライナ4州の一方的併合 宣言から1年/イギリス BBC

1年前、プーチン大統領はウクライナの4州の併合を一方的に宣言した。先月30日、大統領は「ロシアは強くなった。我々は一緒になればどんな試練も克服できる」と語った。彼らは一緒に赤の広場に向かって行進した。とても組織立った形で併合への支持を表明している。併合を認めた国はシリアと北朝鮮だけ。国旗が配られ愛国主義的なコンサートが開かれた。勝利が得られない中、これは勝利を印象付け、目も眩むような達成感を植え付ける試みだった。ロシア国民に19か月間の痛みは無駄ではなかったと信じ込ませるため。ロシア政府は国民に「国はより大きくより強くなった」と語っている。しかし、実際はウクライナ侵攻はロシアにとって大失敗となっている。最近はウクライナのミサイル攻撃がロシアが占領したクリミアにあるロシアの黒海艦隊の司令部を直撃した。これはロシアが戦略的に重要な拠点を守るのにどれほど苦戦しているかを示している。しかし、計画に変更はない。ウクライナへロシアは戦い続けている。軍は追加で30万人の志願兵を採用したとしている。プーチン大統領は戦争を押し進め西側との対立を深めている。プーチン大統領は勝利を納めるためどこまでやる覚悟なのか。国際問題専門家は「最後まで。その最後がどうなっても。彼は諦めず動揺せず根負けせず譲歩しないだろう。彼は西側が最初に根負けするのを待っている」と話す。ロシア政府の指導者は時間はロシアの味方だと考えているようだ。

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モルディブ大統領選 “親中国”候補が勝利/インドNDTV

モルディブの選挙の決選投票で親中国のムイズ氏が現職のソリ氏を破って勝利した。ムイズ氏の得票率は54.06%でソリ氏も敗北を認めた。インドのモディ首相はムイズ氏を祝福し、インドは長年の実績があるモルディブとの二国間関係に引き続き注力していく決意であるとのメッセージを送った。大きな問題は今回の選挙結果がインド及びインド太平洋に及ぼす影響。ムイズ氏が展開した脱インド運動は島国モルディブが中国寄りに舵を切り現職のソリ氏によるインド重視の外交政策から脱却を意味する。インドによる近隣諸国第一政策の主な国として2億5000万ドル以上の支援からサイバーセキュリティー・警察に関する協定に至るまでソリ政権下で両国は戦略的にも経済的にも関係が強化された。ムイズ氏を支援したのは脱インド運動を始めたヤミーン前大統領で現在は汚職の罪で収監されている。ヤミーン政権下でムイズ氏は検察庁を務め、国家開発計画で中心的役割を果たした。選挙戦でムイズ氏は「インドが好き放題に進出するのを容認した」と現職大統領を批判。駐留インド軍を撤退させ、インドが圧倒的に優位と自身が見ている貿易関係のバランスを取り戻すと公約した。11月17日のムイズ氏の就任までの移行期間はソリ氏が大統領を引き続き務める。モルディブはインド洋の中心に位置し世界でも最も交通量の多い東西航路の1つの近くにある。今回の政権交代は戦略的近郊が中国有利に動いたことを意味している。

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ワールドEYES
国際社会で台頭 インドの宇宙開発

7月、インドの無人月面探査機「チャンドラヤーン3号」が月面着陸に成功した。旧ソビエト、アメリカ・中国に継ぐ4か国目で、月の南極付近への着陸は世界初だという。さらに先月、インドで初の太陽観測衛星「アディティヤL1」の打ち上げにも成功した。インドはGDP伸び率6%と高い経済成長を続けていて、ことし人口も世界一になった。専門家は「インドは教育や農業など国内向けの事業として伝統的に宇宙開発を進めてきた。モディ政権になって経済的な成長やグローバルな存在感を示す中、国際的な宇宙大国として技術力・存在感を示した」と話す。その背景には中国の存在もある。インドと中国は国境紛争も抱えていて軍事的には対立する関係にある。専門家は「中国と同等の軍事力がないとインドが不利な状況になるという認識を強く持っている。インドは安全保障の中核に宇宙開発を据えているといっても過言ではない」と話している。また戦争における衛星については「ロシアの宇宙開発は冷戦後に停滞していたため、衛星の軍事作戦への運用ができていなかった。これがウクライナとの戦闘のあり方にも影響している。ウクライナの方が衛星で様々な情報を入手していることがロシアと対等に戦えている一つの要素」としている。宇宙をめぐるルールづくりの面では、アメリカ、中国、ロシアの大国が意見の一致をさせるのは難しいとみられている。

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(世界のトップニュース)
主なニュース

主なニュースとしてウクライナの隣国スロバキアの議会選挙でウクライナ支援停止の野党が第1党となるのが確実となった。今後連立政権を発足させ支援停止するかなどが焦点となる。

(エンディング)
あすは

明日の特集は去年の政権交代で中国から米国との関係強化に舵を切ったフィリピンだが中国と関係の深い地域では混乱も見られ現地の実情を取材した。

エンディング

イギリスで先月行われたダイビング競技会。200回以上ジャンプの経験があるベテランダンバーが参加し見事な着地に成功した。

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