- 出演者
- 薬丸裕英 峰竜太 山田五郎 井ノ原快彦 片渕茜 竹内智香 森崎博之(TEAM NACS) 隈研吾
オープニング映像。
今回は北海道のほぼ真ん中の東川町に出没。この町は人口増加率が道内トップ。移住者たちの心を掴むのは雄大な大雪山と天然水。そんな町には建築家・隈研吾さんも出没。
羽田空港から約1時間40分で旭川空港へ。北海道らしい真っ直ぐな道を車で約10分進むと東川町に到着。大雪山の麓の小さな町が近年注目度が上昇中。実は人口が25年間で約20%増加。約8600人のうち半数以上が移住者。水を張った田んぼに映える夕日は春先のお楽しみ。この町に住みたいと思わせる景色が溢れている。定年後、東京から移住してきた夫妻。住む環境として色んなものが整っているという。例えば新築住宅に最大100万円補助。薪ストーブを設置すると最大50万円補助など行政が様々な支援策を用意。手厚い援助で移住を後押ししてくれる。さらに子育てしやすいとの声も。近代的な平屋の校舎が印象的な東川小学校。約400人の子供たちが教室と廊下を隔てる壁のないオープンな環境で学ぶ。東川町独自の教科のGlobeでは様々な国籍の先生と外国語を用いて交流。田植えの授業もある。
東川町には国道・鉄道・上水道がない。上水道の代わりとなるのが旭岳の雪解け水。この地下水を各家庭で汲み上げている。つまり蛇口をひねれば天然水。美味しい天然水は大雪旭岳源水公園で汲むことができる。町民自慢の名水は町の新名物にもなっている。「ゝ月庵」はこれまでも東川産の食材を使ったスイーツを作ってきたが大雪旭岳源水が主役のプリンを作った。少しの砂糖を加えた天然水のジュレ。口に入れればプリンの甘さをスッキリさせてくれるような爽快感が広がる。まるで水が主役のスイーツ。
東川町に着いたら立ち寄りたいのが道の駅ひがしかわ道草館。地元の方々のお目当ては農家が毎朝直接持ち込む農作物。今の時期は太くて甘みの強いアスパラガスなどが並ぶ。自慢のお米も外せない。そして夏の一番人気はソフトクリーム。サッパリ系と濃厚系の2種類のソフトクリームを盛り付け。最後の一口まで飽きさせない。もちろん町のお店の名物も揃う。生地の7割が木綿豆腐というほぼ豆腐のドーナツ。モッチリ食感で罪悪感の少ないスイーツ。
のどかな田園風景の中に現れる「TamJam」はジャム屋さんが営むカフェ。北海道産の果物や野菜から作る自家製のジャムはてんさい糖と国産レモン果汁のみで味付け。トマトジャムは果肉感が程よく残る一品。そして店から望む田園風景はこの町のカフェの楽しみの一つ。田んぼの中にポツンと建つ「ヨシノリコーヒー」。自宅を改装しスペシャルティコーヒーの焙煎所として営業。町内外からファンが訪れる。オーナーの轡田さん夫妻は8年前に旭川から移住。東川町は起業支援として最高で100万円を補助。町の活性化と住民の新たな道を後押しする。ここは焙煎所だがカフェとしても人気。天然水で淹れたコーヒーと北海道の壮大な田園風景は最高の組み合わせ。すると農道からやってきた軽トラック。常連の農家さん。農作業の合間に立ち寄っているそう。
東川町のせんとぴゅあには椅子研究家織田憲嗣氏のコレクションが常設展示されており、75000冊の蔵書を持つ図書スペースのほんの森があると紹介。東川町には40軒の家具工房があり、建築家の隈研吾は自身のデザインをあわせたら世界で売れる家具が作れる気がし、サテライトオフィスの「KAGU」の家をデザインした等と話す。また近い将来に家具デザインのミュージアムの開催も構想中だという。
平田とうふ店は昭和21年創業で昔ながらの製法にこだわり大豆本来の旨味を出していると紹介。その豆腐を料理で使用している花月会館 料亭かぶとは大豆がよく効いていて美味しい等と話す。昭和2年創業の宮崎豆腐店はスーパー等への流通経路をあえてもたず手作りしていると紹介。
チョボチナイロードは積雪や地下水の危険性から通れるのは1年のうち1ヶ月で、開通するのは9月頃だという。
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- 東川町(北海道)
東川町の冬はマイナス30度まで下がることもあるため、東川町での暮らしを前もって体験する移住体験施設大雪遊水ハウスが2007年にオープンした。最長1年滞在できる東川町暮らし体験館等もあり利用者の6割が移住に至っている。
三千櫻酒造は、明治10年から岐阜県中津川市で創業し2020年に東川町に移転してきた。六代目の山田さんは、お酒をつくるなら寒い方がいいと東川町に来たという。水が中硬水という硬めの水で、お酒の発酵にはとてもいいという。北海道酒アワードを受賞した銘酒で、老舗の技と東川町の水との出会いが新たな名物を生んだ。
せんとぴゅあ内に並ぶ小さい椅子に、人の名前や誕生日が刻まれている。これは「君の椅子プロっジェクト」という企画で、子供が生まれるとその年に町と家具屋さんがコラボして椅子を贈るというもの。デザインは毎年異なり、町内の工房が持ち回りで制作している。町内に住む森さんのお宅にお邪魔すると、年代ごとに違う形のそれぞれの椅子があった。町唯一の中学校では、学びの椅子という取り組みもしている。東川町で作った新しい椅子が、入学時に生徒それぞれに渡される。名前が入ったその椅子は、卒業までの3年間専用の椅子として使用。椅子は卒業時にプレゼントされる。
近年、東川町の水や食材を求めて移住してきた人たちが飲食店を続々とオープン。イタリアンの古農家GOLOSOは、古い民家をリノベーション。海外で修行し、旭川でレストランを経営していたご主人が、8年前にオープンさせた。使う野菜は近隣農家から購入したものだけだが、時には朝起きたらでかいダンボールにどんと野菜が勝手に置いていかれるという。町で唯一のフレンチレストラン「Vraie」は、北海道の旬の食材をふんだんに取り入れた季節のコース料理がいただける。コースの最後は、土鍋ごはんが出てくる。元々札幌でモントルグイユという店をだしていたが、子供の教育のために引っ越してきたという。
居酒屋りしりは、鮮魚店から始まり35年前居酒屋になり、ミシュランガイド北海道にも掲載された。現在は2代目が店を受け継いでいる。東川町近隣を中心とした北海道産の食材にこだわる。中でも魚介が美味いと評判。今みたいに流通が速くなる前は、旭川にいろんなものが集まってきたという名残で、いい魚を旭川から毎日少しずつ仕入れてくるという。地元客を喜ばせるため、今は道内のみならず全国各地からうまい魚介を仕入れている。
海外からの留学生は、せんとぴゅあ1にある日本語学校に通っている。公立の日本語学校は、日本でここだけだという。人口対策と町のグローバル化を目的とし、2015年に町が設立。読み書きだけでなく、会話で使える日本語の習得を目指す。授業の後、アルバイトに励む留学生もおり、居酒屋りしりで働く人もいる。
東京ドーム約25個分の敷地を持つアウトドア公園、第6位「キトウシの森」。キャンプやバーベキューが楽しめるこの森は、北海道のかわいい生き物たちに出会えるスポット。エゾフクロウやシマエナガ、エゾモモンガも生息。冬になればスキー場「キャンモアスキービレッジ」もオープン。竹内智香さんがゲレンデデビューした思い出の地だ。幼い頃から竹内さんを知るスノボ仲間は、負けず嫌いさはすごかったという。竹内は「帰ったら滑るし、子どもたちにスノーボードを教えたりしている。本当に気持ちよく滑れる雪。上手くなったと勘違いするくらい」と話した。
北海道 東川町百景の映像。竹内は、「田んぼが好き。特に水田に日が当たる景色。田舎なのに都会っぽいところもあったり」と話した。
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- 東川町(北海道)
北海道初の地域ブランド米に登録された。第5位「東川米」。町には、東川米を味わえる店が沢山。「玄米むすび ちゃみせ」は、「東川米ゆめぴりか」の玄米を使ったおにぎりの専門店。東川の水で炊いたご飯に、北海道産の具が入った手作りおにぎりが、毎日18種類ほどラインナップ。定番から変わり種まで東川米のうまみと具材が、絶妙なコンビネーションを見せている。