- 出演者
- 栗原望 油井秀樹 酒井美帆
オープニング映像と挨拶。
ルデンコ次官は中国を訪問した。ロシア外務省はルデンコ次官が秦剛外相と北京で会談したと発表した。ロシア外務省は中国側は国内情勢を安定させるためのロシア指導部の努力に対する支持を表明したとして中国側の支持を得たと強調した。マツェゴラ大使はイム・チョンイル外務次官と会談しイム次官はロシア指導部が下す選択と決定を強力に支持すると述べたという。
ゼレンスキー大統領はバイデン大統領との会談で射程の長い兵器の供与について協議したことを明らかにした。ATACMSについてバイデン政権は第3次世界大戦になるおそれがあるとして一貫し拒んできた。ワグネルの反乱とプーチン大統領の対応を受けアメリカではATACMSを供与すべきとの訴えを強めている一人がマクフォール氏。マクフォール氏は「戦争に敗北すると受け止めれば交渉して戦争を終わらせる可能性が高い」などと指摘し早期に攻撃力の強い兵器をウクライナに供与すべきだと強調した。またアメリカ議会外交委員会はATACMSなどウクライナに供与すべきとの決議案を賛成多数で可決した。
サウジアラビアにあるイスラム教の聖地・メッカで、世界各国の信者が参拝を行う大巡礼・ハッジの期間が始まった。信者は一生に一度聖地を訪れるべきとされ「宗教的義務」とされている。例年数百万人が訪れるが、新型コロナの感染拡大で2020年、2021年の巡礼者は数万人にとどまっていた。(イギリス BBC)
インド東部・プリーのジャガンナート寺院で、巨大な山車が寺院をめぐるヒンドゥー教の祭りが行われた。(オーストラリア ABC)
パリ五輪の聖火リレーのコースが発表された。フランス国内の64地域をめぐり、全長1万2000キロを1万人のランナーがつなぐ。ランナーは市民からも募集される。(フランス F2)
アメリカではLGBTQなど性的マイノリティーの人たちが使うお金を「ピンクマネー」と呼び、彼らの購買力に注目した市場が生まれている。ピンク色で表すのはナチスの強制収容所でピンクの服や部屋が用いられたことにちなむ。6月は彼らの権利向上を呼びかけるプライド月間にあたり、ロサンゼルスでは毎年パレードが行われる。アメリカでは現代の若者にあたるZ世代の5人に1人がマイノリティーを自認しているとの調査もある。ある金融スタートアップ企業は自身が銀行に資産を凍結された経験から、マイノリティーを歓迎するワンストップ金融サービスを立ち上げた。同性のパートナーでも保証人になれるなどの制度を設け、不法な差別を受けずにすむとアピールしている。カリフォルニア州の旅行会社は、クルーズ船をまるごと貸し切り人目を気にせず旅できるなどの商品を打ち出した。マイノリティーへの理解を取り入れて反発にあい老舗ビール会社の売り上げが激減したというケースもあり、企業が市場に参加することは諸刃の剣であると受け止められている。
スタジオから、ピンクマネーを取材した記者と中継を結んだ。アメリカにもとからある分断社会に加え、SNSで誰でも情報を発信でき過激な論調が炎上しやすいことなどがリスクを生んでいるという。専門家は、当事者たちは自分たちの差別問題等へ企業らが責任を果たすことを望んでいる、彼らと接する企業は自らの立ち位置を明確にして事業を展開する必要があると述べている。
FRBがインフレの実態を見極める指標として重視するPCEが30日に発表される。FRBは今月の会合で去年3月に利上げを開始して以降初めて見送りを決めた。一方、パウエル議長は年内に2回の利上げが妥当との考えを示唆している。
世界のオリーブオイルの約4割を生産するスペインだが、去年から続く深刻な干ばつで生産が激減している。ことしの生産量は例年の20%にとどまるという見方もある。IMFが算出するオリーブオイルの国際価格指数は過去最高になっている。
タイ・バンコクで中国の経営者を集めた会議が開かれている。ASEANにとって中国は最大の貿易相手で中国の自動車メーカーも電気自動車のタイでの生産などを相次いで発表している。
中国では7月1日に改正「反スパイ法」が施行される。スパイ行為として定義される取り締まりの対象範囲が拡大されるが、何をすると取り締まりの対象になるかなどはまだ明確になっていない。今年r3月には日本人男性がスパイ行為などを取り締まる国家安全当局に拘束される事案も起きていて、当局が取り締まりをさらに強化するのではという懸念に繋がっている。
北朝鮮では、朝鮮戦争の勃発からきのうで73年となったのに合わせて大規模な反米集会が開かれた。北朝鮮指導部としては、経済の立て直しのために内部の結束を図るねらいもあるとみられる。
経済情報を伝えた。
国際報道の次回予告。「中国 “人口減少”時代突入 現状と対策は?」など。