- 出演者
- 栗原望 油井秀樹 酒井美帆
オープニング映像と挨拶。
「プーチン大統領”圧勝”めざす」などのニュースラインナップを伝えた。
ロシア大統領選の投票が始まった。時差に合わせて極東地域から投票。投票所では朝から多くの市民が訪れ票を投じた。殆どの票がプーチン大統領のものだった。日本時間の午後には首都モスクワでも投票が開始。市民からはプーチン大統領の続投を指示する声が聞かれた一方、政権交代の必要性を訴える声も聞かれた。今回4人が立候補しているが、プーチン大統領以外の3人はいずれもプーチン政権に協力的な「体制内野党」と指摘されている。全ロシア世論調査センターの予測では”プーチン大統領に投票する人は82%”とし、通算5期目の当選が確実視されている。
プーチン大統領は国民の信任を得たとアピールするため、前回を上回る投票率70%、得票率80%を目指しているとされる。これまで1日だった投票日は今回初めて3日間設けられた。投票率をあげるための取り組みとして、テーマパークのチケットや薬の割引券なども用意されているという。一方で反対勢力への抑圧は強まり、軍事侵攻を批判していたナデジディン元下院議員は候補者になれず、最大の政敵ともいわれた反体制派のナワリヌイ氏は先月獄中で死亡した。ナワリヌイ氏の妻・ユリアさんはワシントン・ポストに「プーチン大統領が政党な政治指導者とみなされるのは大きな間違いだ」などと寄稿した。またロシアは一方的に併合を宣言したウクライナ4州とクリミアでも”選挙だとする活動”を強行している。これについて米国務省・ミラー報道官は「ウクライナ領土内で行う偽の選挙結果や正当性を認めることはない」などとしている。
ウクライナ侵攻後初めて行われる大統領選挙。投票が始まったモスクワから中継。取材に応じた人達からは、プーチンの再選は確実だという声がほとんどだという。事実上選択肢がない選挙となっていて、モスクワでも選挙戦の盛り上がりは感じないという。ウクライナ侵攻が長期化する中、プーチン政権は今回の選挙で反戦や厭戦ムードが広がることを最も警戒しながら、国民から圧倒的な信用を得る形でウクライナ侵攻を進めたい狙いがあると見られる。そのために重視しているのが数字で、投票率7割、得票率8割という目標を掲げているとされている。国営企業などでは、社員に投票に行くよう強い圧力がかかっているという声も聞かれ、歴史的な圧勝で国民の結束を演出しようとしているとみられる。
ロシア有数のリゾート地として知られる南部のソチ。プーチンの別荘もある政治拠点の一つ。2014年には冬季オリンピック・パラリンピックが開催されたこの場所で、今月政権肝いりのイベントが行われた。「世界青少年フェスティバル」と銘打ったイベントは、会場ではロシアが誇る最新の科学技術や各地の魅力などが紹介されている。スタッフの服には「未来を一緒につくっている」とスローガンが書かれている。会場には、明るい未来や発展というメッセージが目立つ。最終日にはプーチン大統領が参加。ロシア各地や友好国などから2万人の若者を招待したとしている。軍事侵攻以降、欧米の制裁が強化される中でも、ロシアは発展し続けると強調。参加していたパルシナさんは、プーチン大統領の選挙キャンペーンでもボランディアとして活動している。今年1月に選挙対策本部を訪れたプーチン大統領とも面会し、ウクライナへの侵攻が続く中でもロシアの成長や自分たちの将来に悪影響はないと考え、若者たちに支持を呼びかけているという。支持者の中には、欧米と対抗するためにプーチン大統領の指導力が必要だと感じている人もいる。ミチャエフさんにとってプーチン氏を支持する理由の1つが、ソチに地理的にも近いクリミア併合。ウクライナ侵攻についても、ミチャエフさんたちは欧米側こそがウクライナを利用してロシアに驚異をもたらそうとしているというプーチン大統領の主張に賛同している。
プーチン大統領の再選が確実視されているが、戦争が早く終わってほしいと望む声は聞かれ、若者を中心に軍事侵攻に反対する人たちも一定数いる。それでもロシア軍の行動に賛同し、ロシアが勝利することは幅広く国民が支持しているという。こうした支持についてロシアの独立系世論調査機関の専門家は、プーチン政権の強力なプロパガンダや情報統制で、軍事侵攻の負の影響を感じさせないようにしているからだと分析している。プーチン再選後のロシアについて、対外的にも国内でも強行ぶりがさらに加速するものとみられるという。今回の選挙でも、一方的に併合した4州で選挙だとする行動を強行していて、ロシア支配の既成事実化を一層進めようとしている。また投票日の翌日となる3月18日は、ロシアがウクライナ侵攻に乗りだしたクリミアの併合から10年の節目にあたる。この日モスクワでは、大規模な集会も計画されていて、プーチン大統領はこの場で選挙での勝利とともに、国民の総意を得たとしてウクライナへの攻撃姿勢を強めていくものとみられる。一方国内では反対勢力の取り締まりを強化することも考えられる。すでにロシアで憲法が改正されていることから、プーチン氏は今後最長でさらに2期の2036年までの長期政権の道も見えてくる。
オーストラリア・パースの砂浜で屋外彫刻展が開催されている。20回目となる今年は14か国から31人のアーティストが参加している。イギリスの彫刻家の作品「座る男」などが展示され、オーストラリアのアーティストが生命をテーマにした作品で賞金を獲得した。彫刻展は18日まで行われていて、期間中数十万人が来場すると見込まれている。
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アメリカ・ラスベガスの空港でテストされているのは保安検査のセルフチェック。オンラインで係員に連絡をとることも可能。
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今回はアメリカで活躍する日系人コメディアンのアツコ・オカツカさんを紹介。ブレイクのきっかけは奇妙な動き。TikTokでは再生数が約950万回再生されている。この動きをマネして投稿する人が続出している。実のおばあさんとの共演も話題となった。オカツカさんはステージでよく家族の話を取り上げる。背景には自身の複雑で波乱万丈の人生があった。
2022年「いま注目すべきコメディアン」に選出されたアツコ・オカツカさん。公演のチケットはどこも完売している。オカツカさんは「志村けんが好きでよく見ていた。体を張ったおかしさがあり、日本ではその笑いが多い。私は日本的なパフォーマーだと思うので、それをアメリカ文化の中に取り入れている」と語る。オカツカさんは日本人の父と台湾の母親との間に生まれた。8歳まで千葉県で育ち、祖母とアメリカ旅行に行ったきり日本に戻ることはなかった。両親の離婚に伴うトラブルが原因だったという。オカツカさんのSNSには祖母と母親がよく登場する。母親は統合失調症を患っていて、ステージでその話をすることも少なくない。オカツカさんは「母親の精神的な病気と向き合い、人のことを大切に思い、より考えるようになった。悲しんでいる人がいたら私はその人を笑わせたい」と話す。移民としてのバックグラウンドを笑いに変えてきた。自身のコメディについて「私の体験を共有することで許容できなかったことが受け入れられるかもしれない。『黒人の命が大事だ』『アジアンヘイトを止めろ』などのスローガンは時に響かなくなってしまう。移民としてアメリカに来た私たちが顔を見せて一緒に踊る姿を見てもらうことで人々の心により響くと思う」と語っている。オカツカさんは現在世界ツアーを行っている。来週からは東京と大阪で公演する予定。
中国の国家統計局によると、新築の住宅価格指数が下落した都市は前月から3都市増え、主要70都市のうち84%余りに上っている。都市の規模にかかわらず不動産価格が低迷している。上海は0.2%上昇したが、北京は0.1%下落した。中国政府は不動産事業に対する金融支援を強化しているほか、中国人民銀行が先月に住宅ローンなどの目安となる金利を引き下げるなどの対策を相次いで打ち出している。
タイのタクシン元首相は去年、軍事クーデターで政権を追われたあと15年ぶりに帰国した。汚職の罪などで実刑となるも、先月高齢などを理由に仮釈放された。今回の訪問にはタクシン氏の次女で最大与党・タイ貢献党のペートンタン党首が同行している。セター首相との会談も予定されているという。
日本製鉄がUSスチールを買収する計画をめぐり、バイデン大統領が外国企業による買収に否定的な考えを示した。民間企業の買収計画に現職の大統領が言及するのは極めて異例。
海外市場の株価指数を伝えた。
来週月曜日は韓国政府が公開した脱北者6000人余りを調査した報告書について紹介する。
エンディングの挨拶。