2023年11月4日放送 16:30 - 17:50 TBS

報道特集
岸田政権の経済を問う なぜ給料は上がらない?◇死刑と無期懲役の実態

出演者
膳場貴子 村瀬健介 上村彩子 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

きょうの特集は

きょうのラインナップを紹介。特集1つ目は「物価高に見合う賃上げ」は可能か。特集2つ目は日本の死刑はこのように行われている。

(ニュース)
東京都心は14年ぶり 過去最多も更新

東京都心では26.3度を観測し11月としては14年ぶりに夏日となった。都心で記録した夏日は141日目となり過去最多を更新した。東京・浅草は多くの人で賑わい、ほとんどの人が上着を脱いだ状態で観光を楽しんでいた。

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夏日日枝神社浅草(東京)港区(東京)熊本市(熊本)
岸田総理 フィリピン議会で初演説

岸田総理がフィリピン議会で初演説。日本の外交方針を強調した。この後は次の訪問国のマレーシアに向かう。

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マニラ(フィリピン)岸田文雄
佳子さま記念式典などに出席

ペルーを訪問中の佳子さまは、外務省で開かれた政府主催の式典にも出席し挨拶された。あすはマチュピチュ遺跡を訪問される。

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マチュ・ピチュリマ(ペルー)佳子内親王新垣カマド
(スポーツニュース)
7年ぶりVか 初タイトルか

ルヴァンカップ・アビスパ福岡vs.浦和レッズの一戦。前半5分に前寛之が決め福岡が先制。浦和の猛攻を凌いだ福岡が2-1で勝利。28年目で初タイトルを手にした。

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(ニュース)
赤坂サカスに16か国の大使館が集結

サカス広場で行われているイベントに16か国の大使館が集結。ウクライナブースでは民族装飾画「ペトリキウカ」を描く体験会などが行われた。

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Minato Blossom Festa ~みなとでつなぐ世界の輪~赤坂サカス
(天気予報)
天気予報

全国各地の天気を伝えた。異例の暑さ続く週明けは荒天。

(特集)
賃上げに苦悩する中小企業

埼玉県に住む40歳の女性は4歳の娘を1人で育てるシングルマザー。離婚後、夫からの養育費はなく経済支援は受けられず、物価高がさらに追い打ちをかけている。女性は週3回、パートで介護ヘルパーをしている。収入は手取りで約12万円ほどのため、フードバンクや子ども食堂などを利用している。

低所得者支える新たな経済対策

埼玉県内にある子ども食堂では月に1度、ひとり親家庭などに食料品を配布している。おとといの会見で岸田総理は物価高対策の柱として、低所得者に対して新たに7万円を給付することを明言。来年6月にはおよそ9000万人を対象に4万円の定額減税を実施するとした。ひとり親支援協会・今井代表は「支援があることはありがたいが、仕事の支援も併せてしていただけるといいと感じる」などと話す。

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“限界がある”介護現場の苦悩

低賃金が指摘されているのが介護業界。施設で働く海口健太郎さんは、物価高でも利用者の食事代を値上げしないために食材を仕入れている。愛知・春日井市にある「デイサービス てとりん村」ではサービスの質を維持してきた結果、物価高や光熱費高騰で去年初めて赤字となった。介護職員の1か月の給料は全産業の平均に比べておよそ7万円低い。介護報酬は来年度に改定されるが、現場の状況を踏まえた額にしてほしいと岩月代表は訴える。

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てとりんデイサービス てとりん村全国老人福祉施設協議会春日井市(愛知)
時給2000円 賃上げできたワケ

創業94年の有馬温泉「欽山」では去年、正社員約60人の給料を10%~15%引き上げた。昨年末に行われた調査では50.6%のホテル・旅館が2023年に賃上げする予定と回答している。欽山では40部屋から31部屋に縮小。一部屋の面積を広くし付加価値を高め宿泊料金を値上げした。部屋数を減らしたことで客室係の人数も抑えることができた。また、週2日稼働率の低い日を休みにすることでコストを削減している。小山暁子さんは「若い人たちに続けてもらうためには賃金や休みをしっかり確保しなければ、雇用が続かないのではという思いもある」と話す。

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厚生労働省岸田文雄日本政策金融公庫欽山神戸市(兵庫)第一生命経済研究所
熊本 初任給28万円の衝撃

台湾企業「TSMC」が熊本県に進出し、初任給28万円が提示されている。県平均より8万円高い金額で、地元企業は人材が奪われることを懸念している。

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台湾積体電路製造熊本県熊本県商工会連合会
賃上げめぐりスーパーの苦悩

県内でスーパーマーケットを展開する菊屋でも賃上げを実施。商品の仕入れも値上がりしているが、売値に反映しきれておらず店側の負担となっている。菊屋・東社長は「小さな店はとくに大手の店とある程度価格を合せないと。小さい店は仕入れ量が少ないので仕入れ価格も安くない」などと訴える。

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なごみマルシェ菊屋和水町(熊本)菊屋
賃上げできない日本企業

現地取材した村瀬氏は「TSMCの進出で活気づいていることは実感した。一方で賃上げに苦しむ企業もある」などと説明し、パート従業員の年収の壁について取り上げた。第一生命経済研究所・熊野氏は賃上げできない理由として「リストラなどで収益を上げてきた成功体験」「人件費は一度上げたら下がらない、先行き不安があり怖い」などと指摘している。

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台湾積体電路製造熊野英生第一生命経済研究所
絞首刑 このように行われる

死刑囚の死亡が確認されても遺体はすぐには下ろされない。死刑は法律に従い淡々と進められる。藤本哲也氏は絞首刑に変わる執行方法を検討すべき時期になっていると主張してきた。執行後、関係者で簡単な葬儀を行い会議室で弁当を食べるのが慣例だが会話は一切ないという。執行手当は2万円、家族に知られないように現金で渡される。執行には高等検察庁の検事も立ち会う。

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東京高等検察庁
夢に現れた死刑囚

死刑執行に立ち会った元刑務官は、執行後に死刑囚が夢に現れたことや、親族から遺骨受け取りを断られ無縁仏になったことなどを明かしている。豊島区にある雑司ヶ谷霊園には無縁仏になった死刑囚の納骨堂がある。

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東京拘置所豊島区(東京)雑司ヶ谷霊園
無期懲役囚 37年ぶりの“社会”

岡山刑務所は受刑者の半数が初犯の無期懲役囚。死刑と無期懲役、2つの厳罰の差について服役囚は「紙一重」「未成年でなかったら死刑だった」などと話す。死刑を免れても30年以上服役しなければ仮釈放の審査の対象にすらならない。高齢化は深刻で獄死も後を絶たない。60代後半の無期懲役囚は仮釈放を受け37年ぶりに社会に戻る。作業報奨金は83万円、これからの人生を生きる全財産となる。男性は500円玉を見ることも初めてだった。

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岡山刑務所

仮釈放された無期懲役囚は更生保護施設に身を寄せた。古松園の岩戸園長は服役中の70人の身元保証人になっている。彼らと接するうちに死刑よりも無期懲役囚として、一生被害者への贖罪を続けさせるべきだと考えるようになった。死刑に関して議論されているが詳細はほとんど明らかにされていない。死刑制度そのものの在り方が問われている。

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北区(岡山)更生保護法人備作恵済会 古松園
死刑制度をめぐる議論は今

取材した巡田記者は「被害者や被害者遺族がいることを忘れないで、死刑制度の議論を進めるべき」などと伝えた。

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