G7広島サミットの最初のセッションでは、現在の世界経済情勢について意見が交わされるとのこと。金融部門の新たなリスクや世界経済の見通しについて首脳間で議論されるという。またチャットGPTなどの生成AIの活用・規制についても意見が交わされ、日本は各国の意見を尊重しながら議論をリードしていきたいと考えているとのこと。経済分野の焦点は、「経済安全保障」に関しては中国などの「経済的威圧」にG7としてどう対抗するかの枠組みについて。「エネルギー分野」では化石燃料の段階的廃止で合意に向けた調整が行われている。「食料危機」に関してはグローバル・サウスへの農業支援のあり方などが議論されるとのこと。
サミットの開催地が広島になった理由について。岸田総理大臣の地元であることと、被爆地であることの2つだという。岸田総理は「核廃絶」をライフワークに掲げ、今回のサミットは被爆地・広島から核兵器のない世界の実現に向けたメッセージを発したいという強い思いがあった。NHKのインタビューに対し岸田総理は、「被爆から力強く復興したこの広島で議論を行うことは大きな意味がある」などと強調した。
今回のサミットに参加するメンバーは、主要7カ国に加えてEUの大統領と議長。これ以外にインドのモディ首相やインドネシアのジョコ大統領、オーストラリアのアルバニージ首相、韓国の尹錫悦大統領などが8カ国の首脳が招待されているとのこと。国際機関では国連など7つの団体の代表が参加予定とのこと。そしてウクライナのゼレンスキー大統領も対話で参加する予定になっている。招待国はグローバル・サウスの国々がめだっており、日本としてはこうした国々との関係強化を図る狙いがあるとみられている。ゼレンスキー大統領の直接参加については、直近の国際課題であるウクライナ問題の当事者を招くということで、サミットの意味合いが大きく変わるとみられている。
今日は岸田総理が平和公園で各国首脳を出迎えた。その後首脳らは午前11時20分頃から、原爆資料館の視察を行った。首脳らが資料館から出てきたのは約40分後で、ほぼ当初の予定通りだったとのこと。その後首脳らは原爆慰霊碑に献花を行い、原爆の犠牲者に黙祷を捧げた。そして慰霊碑と原爆ドームを背にして集合写真の撮影に臨み、広島市の松井市長から原爆ドームについての説明を受け、公園内の敷地で食事を行って一連の行事を終えたとのこと。午後からはセッションに入るとのことだが、少し開始が遅れているとのこと。
最初のセッションでは世界経済がテーマに置かれ、焦点としては金融部門の新たなリスクや世界経済の今後の見通しなどについて議論が行われるとみられている。またチャットGPTなどの生成AIの活用と規制についても議論が行われるとのこと。日本はどのようにして信頼できるAIの普及をリードしていくかに取り組んでいきたい考えだという。