- 出演者
- 池田伸子
オープニング映像。
複数の欧米メディアは関係者の話として、ウクライナのゼレンスキー大統領が来日し、サミットに参加すると報じた。ロシアによるウクライナ侵攻後、ゼレンスキー大統領が日本を含めアジアの国を訪問するのはこれが初めてのことになる。
ゼレンスキー大統領の招待に関して、どのような調整があって直接の参加になったかは判断できないが、ウクライナとG7の結束をアピールする狙いもあるとみられる。また以前岸田総理に対してサミットでロシアによる侵攻を取り上げてほしいと訴えていたゼレンスキー大統領。核兵器のない世界を目指すとしている岸田総理としては、ゼレンスキー大統領を直接招くことで大きな力になると考えたと見られる。また反転攻勢が近いとされるウクライナ、欧米への軍事支援などを訴えるのではないかとみられる。またロシアにも欧米にもつかない新興国が参加する今回のサミットでゼレンスキー大統領は国際社会に対して広い支援を求めることもできる。ゼレンスキー大統領は反転攻勢への支援やロシアのさらなる制裁、核の不使用への強いメッセージをG7各国が発することを求めているのではないかと考えられる。またゼレンスキー大統領は昨年10月にロシアの侵攻後初めて渡米すると、その後は各国を積極的に訪問した。その訪問の際にも反転攻勢のための支援を求めており、広島サミットでも同様の訴えを求め、和平やロシア撤退への助力を求めると見られる。
ウクライナとロシアの戦況についてウクライナ側は反転攻勢強めようとしている。ロシア側は東部中心に戦闘を続けている状況。ウクライナの反転攻勢がいつどのような形で始まるかが焦点となっている。ウクライナの被害状況は東部、南部激戦地、首都キーウを含む都市部にも攻撃が及んでいるという。冬の間は発電所など民間インフラに対する攻撃などが相次いだ。キーウ経済大学の推計で今年2月までの被害総額は日本円で19兆円以上に上るとみられる。ウクライナは数々の災害から復興を進めている日本の知見・経験に対する期待が大きいという。現在もウクライナ政府高官が来日しているという。先月は農業担当の高官が東日本大震災の被災地を訪れて農業復興の経験を学んだという。これまでの日本のウクライナ支援は総額76億ドルに上り、G7の中でも上位にあると言われている。日本は防衛装備移転三原則、憲法がある中で装備品の供与がどこまで認められるか議論が行われているが、岸田総理がウクライナ訪問時にはNATOの基金を通じて殺傷能力のない装備品をウクライナに供与することを表明したことなどを記者は伝えた。与党内では防衛装備移転三原則の見直しの協議も進められている。殺傷能力のある装備品の輸出を認めるかどうかが協議の焦点。政府は総理大臣官邸で復興支援策を検討する新しい会議の初会議を15日に開いたという。G7広島サミット初日午後に2つ目のセッションがあり、テーマがウクライナ問題で設定され、ゼレンスキー大統領もオンライン参加予定だった。G7がロシアに対する制裁を維持していくこと、ウクライナの軍事、財政両面での支援継続を確認して、復興への関与にG77としてどのように関わるかなどが議論されるものとみられるという。ウクライナ情勢などで中立的立場を取ることが多いグローバルサウスに対してどういう風にG7として働きかけていくのか、支援を行っていくのかという関係性を巡っても意見が交わされる見通しだという。焦点の一つとなるのがロシアに対する制裁措置の扱いだという。制裁逃れの動きに対してG7どのように連携して対抗していくか方針を確認したいと日本政府は考えているという。首脳宣言にどういう風に盛り込んでいくのか各国と最終的な調整が進められているという。
イギリスの経済誌フィナンシャル・タイムズなど複数の欧米メディアが関係者の話としてウクライナのゼレンスキー大統領が来日し、G7広島サミットに対面で出席すると伝えた。ロシアによる軍事侵攻が始まってからゼレンスキー大統領が日本を含めたアジアを訪れるのは初めて。
G7広島サミットは今日午前、議長の岸田総理大臣が裕子夫人と共に、広島市の平和公園で各国首脳を出迎えた。首脳らは揃って原爆資料館を視察した後、原爆慰霊碑に献花した。平和公園での行事を終えた首脳らは市内のホテルに移動し、午後1時半頃から世界経済やデジタルを議題とした最初のセッションに臨む予定だという。この中ではAIをめぐる規制などのあり方について議論が行われるとされている。岸田総理大臣は日本としても、生成AIを有効に活用していくための課題の整理を始めたことなどを説明し、著作権保護など国際的なルール作りを主導したい考えだという。今回のサミットは明後日までの3日間の予定で、招待国の首脳らが出席するものも含め、全部で10のセッションが行われるとのこと。最後に討議の成果を踏まえた首脳宣言がまとめられる予定で、様々な国際改題を前にG7としてどこまで結束した対応を打ち出せるかが焦点になってくるとのこと。
G7広島サミットの最初のセッションでは、現在の世界経済情勢について意見が交わされるとのこと。金融部門の新たなリスクや世界経済の見通しについて首脳間で議論されるという。またチャットGPTなどの生成AIの活用・規制についても意見が交わされ、日本は各国の意見を尊重しながら議論をリードしていきたいと考えているとのこと。経済分野の焦点は、「経済安全保障」に関しては中国などの「経済的威圧」にG7としてどう対抗するかの枠組みについて。「エネルギー分野」では化石燃料の段階的廃止で合意に向けた調整が行われている。「食料危機」に関してはグローバル・サウスへの農業支援のあり方などが議論されるとのこと。
サミットの開催地が広島になった理由について。岸田総理大臣の地元であることと、被爆地であることの2つだという。岸田総理は「核廃絶」をライフワークに掲げ、今回のサミットは被爆地・広島から核兵器のない世界の実現に向けたメッセージを発したいという強い思いがあった。NHKのインタビューに対し岸田総理は、「被爆から力強く復興したこの広島で議論を行うことは大きな意味がある」などと強調した。
今回のサミットに参加するメンバーは、主要7カ国に加えてEUの大統領と議長。これ以外にインドのモディ首相やインドネシアのジョコ大統領、オーストラリアのアルバニージ首相、韓国の尹錫悦大統領などが8カ国の首脳が招待されているとのこと。国際機関では国連など7つの団体の代表が参加予定とのこと。そしてウクライナのゼレンスキー大統領も対話で参加する予定になっている。招待国はグローバル・サウスの国々がめだっており、日本としてはこうした国々との関係強化を図る狙いがあるとみられている。ゼレンスキー大統領の直接参加については、直近の国際課題であるウクライナ問題の当事者を招くということで、サミットの意味合いが大きく変わるとみられている。
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今日は岸田総理が平和公園で各国首脳を出迎えた。その後首脳らは午前11時20分頃から、原爆資料館の視察を行った。首脳らが資料館から出てきたのは約40分後で、ほぼ当初の予定通りだったとのこと。その後首脳らは原爆慰霊碑に献花を行い、原爆の犠牲者に黙祷を捧げた。そして慰霊碑と原爆ドームを背にして集合写真の撮影に臨み、広島市の松井市長から原爆ドームについての説明を受け、公園内の敷地で食事を行って一連の行事を終えたとのこと。午後からはセッションに入るとのことだが、少し開始が遅れているとのこと。
最初のセッションでは世界経済がテーマに置かれ、焦点としては金融部門の新たなリスクや世界経済の今後の見通しなどについて議論が行われるとみられている。またチャットGPTなどの生成AIの活用と規制についても議論が行われるとのこと。日本はどのようにして信頼できるAIの普及をリードしていくかに取り組んでいきたい考えだという。
広島サミットではこのあと各国の首脳が世界経済やデジタルをテーマとした最初のセッションを行う。現在ChatGPTに代表されるAIの開発や実用化が目覚ましいが、利用や規制のあり方についての議論が行われると見られている。最初のセッションは予定時刻よりもやや遅れたものの、記念撮影後に開始された。セッションの冒頭、岸田総理は挨拶、平和記念公園での式典への参加に関して礼を述べ、国際秩序の維持・G7を越えた国際的なパートナーとの関与を大きなテーマとして掲げた。
岸田総理はサミットの最初のセッションの冒頭で食糧危機やパンデミック、ロシアによる侵攻など懸念材料を掲げこれらの問題に対してG7がリードしていかなくてはならないとした。そのうえで分断ではなく協調という言葉を掲げ、国際秩序の維持・G7を越えたパートナーとの連携を示した。
複数の欧米メディアは関係者の談話として、ウクライナのゼレンスキー大統領がG7広島サミットに出席すると報じた。ロシアによる侵攻開始後、ゼレンスキー大統領が日本を含めたアジアの国を訪問するのはこれが初めてのことになる。またゼレンスキー大統領は広島訪問が実現した場合、岸田総理との個別の会談を行い、原爆資料館を視察する方向で調整を進めているという、
ウクライナの首都キーウからの中継。ウクライナとしてはここから迎える反転攻勢に向け、欧米からの支援を訴えるとともにグローバルサウスと呼ばれるインドやブラジルなどにも支持を広げる狙いがあると見られる。反転攻勢はゼレンスキー大統領にとって失敗の許されない作戦となり、場合によっては半年近く続く可能性もあり、欧米諸国の支援はどうしても必要になってくる。
エンディング映像。