地震の翌日にSOSを出していた珠洲市の避難所。3か月が経とうとしている今も20人ほどが生活している。現在も断水が続き水を節約しなければならず十分に洗濯はできていない。地震直後にこの避難所で生活していた竹下あづささん。今も自宅から支援物資を取りに避難所を訪れている。避難生活が長期化する中、竹下さんが直面したのは入浴の問題。避難所に設置された仮設のシャワールーム。水を浄化して繰り返し使用するため生理中は経血も循環されることを思うと使用しづらいという。こうした中、デリケート部分のかゆみや膀胱に違和感を感じるなど様々な症状に悩まされるようになった。自宅の被災で何日も下着が替えられなかったという女性たちもいる。専門家はこうした状況に女性は特に注意が必要だと指摘している。大腸菌が尿道から膀胱に入ることなどで引き起こす膀胱炎のリスクが災害時に高まるため。打ち明けにくい悩みに耳を傾けてきたのが七尾市で女性外来を開設している根上昌子医師。地震直後からいくつも避難所を周り女性たちの悩みに寄り添ってきた。根上さんは聞き取った女性たちの声から必要な支援物資を配布する活動もしている。下着が替えられない時に有効だというおりもの用のシートや生理中で入浴できない時に使える使い切りのおしり洗浄機。他にも性被害を防ぐための防犯ブザーも用意した。根上さんは「それぞれのフェーズにあった支援をして女性の悩みを解決していきたい」と話した。
住所: 兵庫県西宮市武庫川町1-1
URL: http://www.hyo-med.ac.jp/
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