千葉県内の寺では自治体から引き取り手のない遺骨を預かっている。保管場所に困っている自治体から5年前に預かり始めこれまでに500の遺骨が集まり倉庫や和室に並べられていた。その多くは身寄りがない人や親族が関わりを拒否した人のもの。寺ではこうした遺骨の前で毎月お経をあげている。いま首都圏では高齢者などが亡くなっても火葬をする親族がおらず代わりに自治体が火葬するケースが増えている。市川市の斎場では病院で亡くなった身寄りのない高齢者の遺体が運ばれた。葬儀はせず市の職員が立ち会って火葬を行っていた。市川市では火葬後の遺骨は市の倉庫に保管している。市川市が保管している遺骨は160以上。数年間置かれたままの遺骨もある。市川市では遺骨を火葬した後子どもやきょうだいなどの親族などの戸籍を調査し遺骨の引き取りを依頼する手紙を複数回送るが返信がないケースや引き取る人が見つからないケースが多いという。市の社会福祉協議会は無縁の遺骨を弔う法要を毎年行っている。