処理しても残るトリチウムを含んだ水に海水を混ぜ、国の基準値の40分の1未満に薄め海底トンネルへ。そして沖合1kmのところで放出するというのが東京電力の計画。岸田総理はおととい、福島第一原発を視察。東京電力から説明をうけていた。8年前、国と東京電力は「関係者の理解なしにはいかなる処分も行なわない」としていた。この件に関し、きのう岸田総理と面会を終えた全漁連の坂本会長にきくと、「約束は破られてはいないけれど果たされてもいない。」と話した。処理水放出を地元の漁業に携わる人たちはどう思っているのか。「魚とってきて売れるのかが一番みんなが懸念している。」などの声があがっていた。漁師歴56年の小野さんは「誰一人納得していないですよ。我々が生活できないのを誰が責任を負うの?」と話していた。おととい、福島第一原発の視察に訪れた岸田総理が、地元漁師に説明をせずに東京へ戻ったことにも怒りをあらわにした。