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走高跳パリ五輪代表・赤松諒一。パリ五輪で日本勢88年ぶり5位入賞。自己ベスト2m31を跳び、自身にとっては一番楽しかった大会だという。赤松選手にはいくつもの顔がある。所属企業ではホテルマンとして接客業を、その傍ら岐阜大学医学部の研究生に。さらに自らを実験対象として走高跳を研究。理論に基づいてパフォーマンスを向上させてきた。練習を取材すると、シーズン中にも関わらず跳躍練習を一切しない。その理由は左足に。踏み切る左足の小指を疲労骨折。パリ五輪5か月前に手術。ラスト1歩の負荷は赤松選手の場合で約700キロ(体重の10~12倍)。万全ではない状態で自己ベストを更新できた理由は自分の映像を見て行うイメージトレーニング。好調時の動きと感覚を頭の中で何度も再生してパフォーマンスを上げるというもの。実は赤松選手が自らを実験対象にして研究してきた理論だった。「自己ベストをあと2cm伸ばして東京世界陸上に臨みたい」と語った。