報道ステーション (ニュース)
東京都町田市の住宅の庭で噴き出した水と気泡。すぐそばで2034年以降開業予定のリニア中央新幹線のトンネル工事が行われていた。住民から連絡があったのは先月22日。品川と名古屋の間で工事が行われているリニア中央新幹線。東京から山梨、長野、岐阜を経て名古屋までは全体の約86%がトンネル。うち東京、神奈川、愛知では地下40m以上の大深度で掘削工事が進んでいる。途中には巨大な「立坑」と呼ばれる穴が9本開けられている(JR東海の資料をもとに作成)。今回の現場のそばにも穴がある。JR東海は住民から連絡があった当日から工事を中断。湧き出ていた水と気泡はその2日後から止まっている。リニア中央新幹線については別の工事現場周辺でも異常が報告されている。岐阜県瑞浪市ではトンネル工事現場の周辺で井戸などの水位の低下や地盤沈下を確認。JR東海は「水と気泡の発生原因が分かるまで工事は中断し、原因究明後に再開する」としている。