NHKニュース7 (ニュース)
北朝鮮による拉致問題。被害者の親はことし横田早紀江さんが89歳、有本明弘さんが97歳になる。解決が時間との戦いになる中、被害者の家族は今月誕生する米国のトランプ政権が再び米朝首脳会談を行うか注視するとともに、日本政府に主体的な取り組みを求める考え。横田めぐみさんの弟で拉致被害者の家族会代表・横田拓也さんがNHKのインタビューに応じた。横田拓也さんは「待っている親世代の残された時間、時間的制約がすごくあるといつも感じる」と述べた。北朝鮮は去年2月、キムジョンウン総書記の妹ヨジョン氏が岸田前総理大臣のピョンヤン訪問の可能性に言及したが、その後、接触を拒否。“拉致問題は解決済み”とする立場を崩していない。石破総理大臣は去年11月、被害者の家族らが開いた集会で、日朝首脳会談の早期実現に向けて取り組む考えを強調した。日朝首脳会談が行われた2002年。石破総理大臣は被害者の家族の会見に同席していた。被害者の家族が注視するのが今月誕生するトランプ政権の動向。トランプ氏は2018年に史上初の米朝首脳会談を行い、拉致問題解決の必要性を提起した。被害者の家族とも直接面会している。被害者の家族は米国訪問の時期を探り、トランプ政権に働きかけを行いたい考え。