“高性能で危険なAI” そのリスクとは?

2026年5月14日放送 14:50 - 14:59 NHK総合
時論公論 (時論公論)

AI活用の裾野が広がっている一方、人の生死に関わる分野での利用も広がっている。イランへの軍事作戦を担う米中央軍・クーパー司令官は攻撃する標的選定などにAIを活用したと明らかにした。これまで数日かかっていたデータ解析が数秒でできるようになったと述べている。またフロリダ州の大学内の銃撃事件について司法当局は容疑者が効率的に人を殺傷できる時間と場所の選定にAIを利用した可能性があるとしている。そんな折、明らかになったのは最新AIモデル「クロード・ミュトス」。セキュリティー上の欠陥を特定する能力が際立って優れているという。アンソロピックは一般公開せず50余の企業・団体に限定して提供した。日本のメガバンク3行も利用できるよう調整が進められている。対象を限定した理由としてアンソロピックは悪用されたらサイバー攻撃のおそれがあるとしている。国際通貨基金は金融機関はサイバー攻撃されることを前提にし対策にはAIの活用が必要だとしている。
アンソロピックはオープンAIの幹部だったダリオ・アモデイCEOが安全性をめぐる意見の対立から退職し2021年に創業した。オープンAIも直後に高性能AIモデルを限定提供し対抗している。またスペースXも高性能AIモデルの開発を加速させている。3社とも資金調達に向けて株式を公開するのではないかと報じられている。アメリカ企業を追い上げているのは中国企業。アンソロピックのダリオ・アモデイCEOは中国勢は半年から1年程度でミュトスに追いつくだろうと述べている。日本政府は今年度3873億円を計上し国産AIモデルの開発を目指している。松尾豊氏はAIが安全保障・社会インフラの信頼性に直結するようになり海外企業の開発力だけに頼るのはリスクなどと指摘する。


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