国際報道 INTERNATIONAL NEWS REPORT
バングラデシュで暫定政権を率いるムハマド・ユヌス氏がインタビューに応じた。バングラデシュは学生たちの抗議デモによって約15年続いたハシナ政権が崩壊し、去年8月、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏が暫定政権を率いる最高顧問に就任した。インタビューでユヌス氏は、「アジアでリーダーシップを発揮してほしい。若者の起業を支援する仕組みづくりなど、先導的な役割を果たしてほしい」と日本への期待を語った。ユヌス氏を巡っては、地元メディアが先週、「選挙に関連して一部政党や軍部との対立が深まったなどとして、最高顧問の辞任を検討している」と報じられている。これについてユヌス氏は言及しなかったものの、「人々への抑圧や権利を奪う道具として使われたのと同じ構造や政策、司法制度には戻らない」と、暫定政権が取り組む改革に引き続き意欲を示した。