「ギャル」ってそもそもなに?

2024年9月28日放送 9:01 - 9:14 NHK総合
チコちゃんに叱られる! (チコちゃんに叱られる!)

「ギャル」ってそもそもなに?というクイズが出された。正解はサーフィン界わいの女の子たち。メディア環境学者の久保友香さんの解説。「ギャル」はgirlの俗語として使われていたことばで若い女の子のことを指す。日本では1978年に「GALS LIFE」という若者向けの雑誌が出たことや翌年に沢田研二の「OH!ギャル」という歌が発売されたことから広まった。当時は日本でも「ギャル」という言葉は若い女の子に対して使われていた。「ギャル」が外見のスタイルの意味として広まったのは1980年代半ばで湘南のサーファー界わいで広まっていった。1980年代、湘南のビーチにはアメリカ西海岸風ファッションの女性やハワイのロコガールを真似ている女性が数多くいた。サーフィンをしている女性やサーファーの彼氏がいる女性がイケてるギャルとして評価されるようになった。当時はインターネットもなく海外のビーチファッションを着こなすのは海外旅行や留学の経験がある人が大半でギャルは限られた人しかなれない存在だった。90年代になって2つの「ギャル」革命があった。1つめはストリート雑誌。流行に敏感な渋谷女子がビーチスタイルをしてる様子が紹介されイケてるギャルと評価されるようになった。2つめはプリントシール機の登場。自分が写ったシールを交換するのが大流行。これらをきっかけに情報が広まったことで「ギャル」は誰でもなれる存在に進化した。エルフ荒川さんにさまざまな年代のギャルを体験してもらい歴史を振り返った。1980年代後半~はイケイケギャルで特徴はワンレン、ボディコン、ハイヒール。代表的な方はRIKACOさんや杉本彩さん。1990年代前半~はコギャルで特徴はビーチスタイル、スニーカー、ルーズソックス。大人のギャルと区別して高校生のことをコギャルと呼んだ。コギャルが制服にルーズソックスを取り入れたスタイルも大流行。モデルの冨永愛さんが制服姿で雑誌に掲載されると世界中で話題になった。90年代中ごろに安室奈美恵さんが人気になりアムラーも出現。1998年にガングロギャルが登場。黒い肌、濃い化粧、ミニスカ、厚底ブーツが特徴。ストリート雑誌に載れない人たちがギャルサークルを結成し2000年代には200ほど結成されギャルの数が最も多い時代を迎える。1999年にガングロ以上の黒肌、ド派手なメイク、ビーチスタイルの洋服のヤマンバギャルが登場。さらに進化したマンバギャルが究極進化だという。2007年~白い肌、デカ目メイク、フリフリのお姫様ワンピースの姫ギャルが出現。携帯電話の普及によりストリート雑誌に載るよりケータイブログで目立つことが評価されるようになりデカ目を意識した自撮りがトレンドに。2019年~現在の令和ギャルは過去の歴代ギャルのよい所を取り入れたファッションが特徴。Popteenの益若つばささんや小森純さんの影響で髪の毛も細巻き。久保さんによるとガングロギャルはモテるよりも“ギャル道”を邁進することが大事だったという。


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