Mr.サンデー 週刊ニュースウオッチャー
田中さんはイワンに頼まれたものを翻訳し渡すと、お礼を渡された。ハードルの低い情報提供で少額の報酬だ。国際ジャーナリスト・山田敏弘氏はその真意を「その時点で共犯関係が成り立つ」と解説した。こうしたやり取りが繰り返されたある日、イワンは「基地局についての情報がほしい」という。社外秘の機密情報だった。元警視庁公安部捜査官・松丸俊彦氏は「5Gを狙っていたのではないか。通信技術5Gの日本の技術は最先端」と説明した。2020年日本で5Gが広まった。イワンらが接触してきた2010年代後半は世界各国で5Gの開発競争がしのぎを削っていた頃だ。ロシアのスパイは日本の最先端技術を盗み出していった。田中さんが断ると、イワンは「このことが世に出たら私は外交官だから国に帰るが、あなたは刑務所」と脅していた。お金をすでにもらっていたため、田中さんは断れなくなっていた。イワンは「絶対にバレない方法がある」と話した。パソコンに機密情報を表示し、デジタルカメラで撮影する方法だ。SDカードは中身が見えない細工がしてあった。イワンは田中さんから機密情報を入手。田中さんは見返りとして1回20万円、計40万円受け取った。
